/usr/sbin/groupmod
システム上のグループ定義を変更する
SYNOPSIS
- groupmod [options] GROUP
DESCRIPTION
groupmod コマンドは、グループデータベースの該当するエントリを修正することで、指定されたグループの定義を変更する。
OPTIONS
groupmod コマンドに適用するオプション:
- -g, --gid GID
- 与えられたGROUPのグループIDがGIDに変更される。
- GIDの値は、非負の10進整数でなければならない。この値は、-oオプションが使用されていない限り、一意でなければならない。
- そのグループをプライマリーグループとして使用しているユーザーは、そのグループをプライマリーグループとして維持するように更新される。
- 古いグループIDを持ち、引き続きGROUPに属する必要があるファイルは、手動でグループIDを変更する必要がある。
/etc/login.defs の GID_MIN, GID_MAX, SYS_GID_MIN, SYS_GID_MAX に関してはチェックされない。
- -h, --help
- ヘルプメッセージを表示し、終了する。
- -n, --new-name NEW_GROUP
- グループ名を GROUP から NEW_GROUPに変更する。
- -o, --non-unique
- -gオプションと一緒に使うと、グループGIDを一意でない値に変更できるようにする。
- -p, --password PASSWORD
- crypt(3) によって返される、暗号化されたパスワードである。
- 注意: パスワード (または暗号化されたパスワード) はプロセスをリストしているユーザから見えるので、このオプションは推奨されない。
- パスワードは、システムのパスワードポリシーを尊重するようにしなければならない。
- -R, --root CHROOT_DIR
- CHROOT_DIR ディレクトリの変更を適用し、CHROOT_DIR ディレクトリの設定ファイルを使用する。
- -P, --prefix PREFIX_DIR
- PREFIX_DIR ディレクトリの変更を適用し、PREFIX_DIR ディレクトリにある設定ファイルを使用する。このオプションは chroot しないので、クロスコンパイルターゲットを準備するためのものである。いくつかの制限事項がある。NIS および LDAP のユーザー/グループは検証されない。PAM認証はホストファイルを使用する。SELINUXのサポートはない。
CONFIGURATION
/etc/login.defs にある以下の設定変数により、本ツールの動作が変化する。
- MAX_MEMBERS_PER_GROUP (number)
- グループエントリあたりの最大メンバー数。最大値に達すると、新しいグループエントリ(行)が /etc/group で開始される(同じ名前、同じパスワード、同じ GID を持つ)。
- デフォルト値は0である。つまり、グループ内のメンバー数に制限はない。
- この機能(split group)は、グループ・ファイルの行の長さを制限することを許可する。これは、NISグループの行が1024文字より大きくないことを確認するのに便利である。
- このような制限を強制する必要がある場合は、25を使用できる。
- 注意:分割グループは、すべてのツールでサポートされていない場合がある(Shadow toolsuite でも)。本当に必要でない限り、この変数を使用するべきではない。
FILES
- /etc/group
- グループアカウント情報
- /etc/gshadow
- セキュアグループアカウント情報
- /etc/login.defs
- Shadow password suite configuration.
- /etc/passwd
- ユーザアカウント情報
EXIT VALUES
groupmodコマンドは、以下の値で終了する。
- 0
- E_SUCCESS: 成功
- 2
- E_USAGE: 不正なコマンドシンタックス
- 3
- E_BAD_ARG: 不正なオプション引数
- 4
- E_GID_IN_USE: 指定されたグループが存在しない
- 6
- E_NOTFOUND: 指定されたグループが存在しない
- 9
- E_NAME_IN_USE: グループ名がすでに使用されている
- 10
- E_GRP_UPDATE: グループファイルが更新しできない
- 11
- E_CLEANUP_SERVICE: クリーンアップサービスがセットアップできない
- 12
- E_PAM_USERNAME: pam で使用するユーザー名を決定できない。
- 13
- E_PAM_ERROR: PAMのエラーメッセージは、syslog facility id groupmodを参照してください。
SEE ALSO
chfn, chsh, passwd, gpasswd, groupadd, groupdel, login.defs, useradd, userdel, usermod
External link
この記事は、Debianのmanpageの項目を翻訳一部改変しております。 |