/usr/bin/chfn

実ユーザ名と情報を更新する

SYNOPSIS

chfn [options] [LOGIN]

DESCRIPTION

chfn コマンドは、ユーザーのアカウントのユーザー名、オフィスの部屋番号、オフィスの電話番号、および自宅の電話番号の情報を変更する。この情報は、通常 pinky や同様のプログラムによって出力される。通常のユーザは、¥¥/etc/login.defs]] の制限に従って、自分自身のアカウントのフィールドのみを変更することができる。(デフォルトの設定では、ユーザが自分のフルネームを変更できないようになっている。) スーパーユーザは、どのアカウントのどのフィールドも変更することができる。さらに、スーパーユーザのみが -o オプションを使用して、GECOS フィールドの未定義部分を変更することができる。

これらのフィールドには、コロンが含まれていてはならない。otherフィールドを除いて、それらはカンマや等号を含んではならない。また、非US-ASCII文字を避けることが推奨されるが、これは電話番号に対してのみ強制される。otherフィールドは、他のアプリケーションで使用される会計情報を格納するために使用される。

OPTIONS

chfnコマンドに適用されるオプション:

-f, --full-name FULL_NAME

ユーザのフルネームを変更する

-h, --home-phone HOME_PHONE

ユーザの自宅の電話番号を変更する

-o, --other OTHER

ユーザの他のGECOS情報を変更する。このフィールドは、他のアプリケーションによって蓄積されるアカウント情報に使用し、スーパーユーザだけが変更できる。

-r, --room ROOM_NUMBER

ユーザのルームナンバーを変更する

-R, --root CHROOT_DIR

CHROOT_DIR ディレクトリの変更を適用し、CHROOT_DIR ディレクトリの設定ファイルを使用する。

-u, --help

ヘルプメッセージを表示し、終了する

-w, --work-phone WORK_PHONE

ユーザの事務所の電話番号を変更する

どのオプションも選択されていない場合、chfnは対話形式で動作し、すべてのフィールドの現在の値をユーザーに表示するよう促す。フィールドを変更するには新しい値を入力し、現在の値を使用するにはその行を空白にする。現在の値は、2つの<nowiki>[ ]</unowiki>マークの間に表示される。オプションがない場合、chfn は現在のユーザー・アカウントを要求する。

CONFIGURATION

/etc/login.defsにある以下の設定変数で、このツールの動作が変わる。

CHFN_RESTRICT (string)

このパラメータは、一般ユーザが chfn プログラムを使って /etc/passwd ファイルの gecos フィールドのどの値を変更してもよいかを指定する。f, r, w, h の文字の組み合わせで、それぞれ Full name, Room number, Work phone, Home phone を表す。後方互換性のために、yesはrwhと同等、noはfrwhと同等である。指定しない場合、スーパーユーザのみが変更を行うことができる。chfn SUIDをインストールしないことで、最も制限の多い設定を行うことができる。

FILES

/etc/login.defs

Shadow password suiteコンフィグレーション

/etc/passwd

ユーザアカウント情報

SEE ALSO

chsh, login.defs, passwd.