/etc/passwd
パスワードファイル
DESCRIPTION
/etc/passwd 各ユーザアカウント毎にコロン(":")で7つのフィールドに区切られた一行を含む。これらのフィールドは:
- login name
- optional encrypted password
- numerical user ID
- numerical group ID
- user name or comment field
- user home directory
- optional user command interpreter
パスワードフィールドが小文字の"x"である場合、暗号化されたパスワードは実際には shadow ファイルに保存される。
暗号化されたパスワードフィールドは空でもよく、その場合、指定されたログイン名で認証するためにパスワードは必要ない。ただし、/etc/passwdファイルを読み込むアプリケーションによっては、パスワードフィールドが空白の場合、アクセスを一切許可しないように決定する場合がある。
パスワード欄がエクスクラメーションマークで始まっている場合は、パスワードがロックされていることを意味する。行の残りの文字は、パスワードがロックされる前のパスワードフィールドを表している。
この文字列がどのように解釈されるか詳細は、 crypt(3) を参照すること。
パスワードフィールドに crypt(3) の有効な結果ではない文字列、例えば ! や * が含まれている場合、ユーザは unix パスワードを使ってログインすることができない (しかし、ユーザは他の手段でシステムにログインすることができる)。
コメントフィールドは pinky のような様々なシステムユーティリティによって使用される。
ホームディレクトリフィールドは、初期作業ディレクトリの名前を提供する。ログイン・プログラムは、この情報を使って環境変数 $HOME の値を設定する。
コマンドインタープリタフィールドは、ユーザのコマンド言語インタープリタの名前、または最初に実行するプログラムの名前を提供する。ログイン・プログラムは、この情報を使用して$SHELL環境変数の値を設定する。このフィールドが空の場合、既定値として /bin/sh が設定される。
FILES
- /etc/passwd
- ユーザアカウント情報
- /etc/shadow
- オプションの暗号化パスワードファイル
- /etc/passwd-
- /etc/passwdのバックアップファイル
- このファイルは、shadow toolsuiteのツールによって使われ、すべてのユーザとパスワード管理ツールで使用するものではないことに注意
SEE ALSO
crypt(3), getent, getpwnam(3), login, passwd, pwck, pwconv, pwunconv, shadow, su, sulogin
External Link
![]() | この記事は、Debianのmanpageの項目を翻訳一部改変しております。 |