Discovery and development of angiotensin receptor blockers/ja: Difference between revisions
Discovery and development of angiotensin receptor blockers/ja
Created page with "AT<sub>1</sub>受容体に対する親和性はカンデサルタンとオルメサルタンが最も高く、次いでイルベサルタンとエプロサルタンである。バルサルタン、テルミサルタン、EXP3174は、カンデサルタンより約10倍低い親和性である。ロサルタンは最も親和性が低い。ARBのAT<sub>2</sub>受容体に対する親和性は、一般にAT<sub>1</sub>サブタイプに対する親和性よりもはるか..." Tags: Mobile edit Mobile web edit |
Created page with "ARBはすべて同じ作用機序を持っており、その効力の違いはそれぞれの薬物動態プロファイルの違いに関係している。いくつかの臨床的な直接比較が行われており、カンデサルタン、イルベサルタン、テルミサルタンはロサルタンよりも血圧を下げる効果がわずかに高いようである。この差は、受容体結合の持続時間..." |
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AT<sub>1</sub>受容体に対する親和性はカンデサルタンとオルメサルタンが最も高く、次いでイルベサルタンとエプロサルタンである。バルサルタン、テルミサルタン、EXP3174は、カンデサルタンより約10倍低い親和性である。ロサルタンは最も親和性が低い。ARBのAT<sub>2</sub>受容体に対する親和性は、一般にAT<sub>1</sub>サブタイプに対する親和性よりもはるかに低い(または約10,000倍低い)。従って、ARBはAT<sub>2</sub>レセプターを妨げることなく刺激することができる。 | AT<sub>1</sub>受容体に対する親和性はカンデサルタンとオルメサルタンが最も高く、次いでイルベサルタンとエプロサルタンである。バルサルタン、テルミサルタン、EXP3174は、カンデサルタンより約10倍低い親和性である。ロサルタンは最も親和性が低い。ARBのAT<sub>2</sub>受容体に対する親和性は、一般にAT<sub>1</sub>サブタイプに対する親和性よりもはるかに低い(または約10,000倍低い)。従って、ARBはAT<sub>2</sub>レセプターを妨げることなく刺激することができる。 | ||
==薬物の比較と薬物動態== | |||
{{Anchor|Drug comparison and pharmacokinetics}} | |||
{| class="wikitable" border="1" | {| class="wikitable" border="1" | ||
|+ | |+ 表1:ARB[[pharmacokinetics/ja|薬物動態]]の比較 | ||
|- | |- | ||
! | ! 薬剤 | ||
! | ! 生物学的半減期 [h] | ||
! | ! タンパク質結合率 [%] | ||
! | ! 生物学的利用能 [%] | ||
! | ! 腎/肝[[Clearance (medicine)/ja|クリアランス]] [%] | ||
! | ! 食物の影響 | ||
! | ! 容量/日 [mg] | ||
|- | |- | ||
| [[Losartan]] | | [[Losartan/ja]] | ||
| 2 | | 2 | ||
| 98.7 | | 98.7 | ||
| 33 | | 33 | ||
| 10/90 | | 10/90 | ||
| | | ミネラル | ||
| 50-100 | | 50-100 | ||
|- | |- | ||
| [[EXP 3174]] | | [[EXP 3174/ja]] | ||
| 6-9 | | 6-9 | ||
| 99.8 | | 99.8 | ||
Line 143: | Line 143: | ||
| - | | - | ||
|- | |- | ||
| [[Candesartan]] | | [[Candesartan/ja]] | ||
| 9 | | 9 | ||
| >99 | | >99 | ||
Line 151: | Line 151: | ||
| 4-32 | | 4-32 | ||
|- | |- | ||
| [[Valsartan]] | | [[Valsartan/ja]] | ||
| 6 | | 6 | ||
| 95 | | 95 | ||
| 25 | | 25 | ||
| 30/70 | | 30/70 | ||
| 40-50% | | 40-50% 減少 | ||
| 80-320 | | 80-320 | ||
|- | |- | ||
| [[Irbesartan]] | | [[Irbesartan/ja]] | ||
| 11-15 | | 11-15 | ||
| 90-95 | | 90-95 | ||
| 70 | | 70 | ||
| 1/99 | | 1/99 | ||
| | | なし | ||
| 150-300 | | 150-300 | ||
|- | |- | ||
| [[Telmisartan]] | | [[Telmisartan/ja]] | ||
| 24 | | 24 | ||
| >99 | | >99 | ||
| 42-58 | | 42-58 | ||
| 1/99 | | 1/99 | ||
| | | なし | ||
| 40-80 | | 40-80 | ||
|- | |- | ||
| [[Eprosartan]] | | [[Eprosartan/ja]] | ||
| 5 | | 5 | ||
| 98 | | 98 | ||
| 13 | | 13 | ||
| 30/70 | | 30/70 | ||
| | | なし | ||
| 400-800 | | 400-800 | ||
|- | |- | ||
| [[Olmesartan]] | | [[Olmesartan/ja]] | ||
| 14-16 | | 14-16 | ||
| >99 | | >99 | ||
| 29 | | 29 | ||
| 40/60 | | 40/60 | ||
| | | なし | ||
| 10-40 | | 10-40 | ||
|- | |- | ||
| colspan="7" style="text-align: center;" | | | colspan="7" style="text-align: center;" |情報源: | ||
|} | |} | ||
ARBは[[therapeutic index/ja|治療指数]]が大きいため、経口バイオアベイラビリティ(ほとんどが低い)は臨床的に重要ではないようである。 | |||
表1に見られるように、これらの薬物は血漿蛋白結合性が高いため、1日1回の経口投与で十分な[[antihypertensive/ja|降圧]]効果が得られるはずである。 | |||
経口摂取されたロサルタンの約14%は5-カルボン酸[[metabolite/ja|代謝物]]に代謝される。EXP3174に代謝される。前述したように、カンデサルタン シレキセチルとオルメサルタン メドキソミルは不活性エステルプロドラッグであり、[[gastrointestinal tract/ja|消化管]]からの[[Absorption (pharmacokinetics)/ja|吸収]]の間に[[esterases/ja|エステラーゼ]]によって完全に加水分解され活性型になる。これらの3つの代謝物は、それらの[[prodrugs/ja|プロドラッグ]]よりも強力なAT<sub>1</sub>受容体拮抗薬である。他のARBには活性代謝物がない。 | |||
バルサルタンとオルメサルタンを除くすべてのARBは、ヒトの肝臓に存在する[[cytochrome P450/ja|チトクロームP450]](CYP)酵素[[CYP2C9/ja|2C9]]によって何らかの形で代謝される。例えば、[[CYP2C9/ja|CYP2C9]]はロサルタンをEXP 3174に代謝し、バルサルタンとカンデサルタンを不活性代謝物にゆっくりと代謝する。一方、テルミサルタンの一部は[[glucuronidation/ja|グルクロン酸抱合]]によって代謝され、オルメサルタンは未変化体の薬物として排泄される。 | |||
テルミサルタンは[[blood–brain barrier/ja|血液脳関門]]を通過できる唯一のARBであるため、AngⅡの中枢性作用を阻害することができ、より優れた血圧コントロールに貢献する。 | |||
ARBはすべて同じ[[mechanism of action/ja|作用機序]]を持っており、その効力の違いはそれぞれの[[pharmacokinetic/ja|薬物動態]]プロファイルの違いに関係している。いくつかの臨床的な直接比較が行われており、カンデサルタン、イルベサルタン、テルミサルタンはロサルタンよりも血圧を下げる効果がわずかに高いようである。この差は、受容体結合の持続時間や強さなど、受容体レベルでの活性の強さの違いに関係している可能性がある。 | |||
==開発中のARB== | ==開発中のARB== |