/usr/sbin/deluser
deluser, delgroup - remove a user or group from the system
SYNOPSIS
- deluser [options] [--force] [--remove-home] [--remove-all-files] [--backup] [--backup-to DIR] user
- deluser --group [options] group
- delgroup [options] [--only-if-empty] group
- deluser [options] user group
- COMMON OPTIONS
- [--quiet] [--system] [--help] [--version] [--conf FILE]
DESCRIPTION
deluser と delgroup はコマンドラインオプションと /etc/deluser.conf および /etc/adduser.conf の設定情報に従ってシステムからユーザとグループを削除する。 これらはuserdelとgroupdelプログラムのよりフレンドリーなフロントエンドであり、オプションとしてホームディレクトリを削除したり、削除するユーザが所有するシステム上のすべてのファイルを削除したり、カスタムスクリプトを実行したり、その他の機能を備えている。 deluserとdelgroupは3つのモードのうちの1つで実行することができる:
- Remove a normal user
- オプション以外の引数を 1 つ指定し、--group オプションを付けずに呼び出すと、 deluser は通常のユーザを削除します。
- デフォルトでは、 deluser はホームディレクトリ、メールスプール、およびそのユーザが所有する システム上の他のファイルを削除せずにユーザを削除する。ホームディレクトリとメールスプールの削除は --remove-home オプションで行う.
- --remove-all-files オプションは,ユーザが所有するシステム上のすべてのファ イルを削除する。両方のオプションを有効にした場合、ホームディレクトリとメールスプールを含む すべてのファイルはすでに --remove-all-files オプションによってカバーされているため、 --remove-home は何の効果もないことに注意すること。
- 削除する前にすべてのファイルをバックアップしたい場合は、 --backup オプションを有効にすると、 --backup-to オプションで指定されたディレクトリ (デフォルトは現在の作業ディレクトリ) に username.tar(.gz|.bz2) ファイルが作成される。削除オプションとバックアップオプションは、設定ファイル /etc/deluser.conf でデフォルトで有効にすることもできる。詳しくは deluser.conf を参照すること。
- rootアカウント(uid 0)を削除したい場合は、--forceパラメータを使用すること。
- ファイル /usr/local/sbin/deluser.local が存在する場合、ユーザアカウントが削除された後に実行され、ローカルのクリーンアップが行わる。deluser.localに渡される引数は以下の通りである:
- username uid gid home-directory
- Remove a group
deluserが--groupオプション付きで呼ばれた場合、またはdelgroupが呼ばれた場合、グループは削除される。
- 警告: 既存のユーザーのプライマリグループは削除できない。
- オプション --only-if-empty が指定された場合、グループにメンバーが残っていても削除されない。
- Remove a user from a specific group
- 2つの非オプション引数で呼び出された場合、deluserは特定のグループからユーザを削除する。
OPTIONS
- --conf FILE
- デフォルトのファイル /etc/deluser.conf および /etc/adduser.conf の代わりに FILE を使用する。
- --group
- グループを削除する。このプログラムは、delgroupとして起動された場合のデフォルトの動作である。
- --help
- 簡単な説明を表示する。
- --quiet
- 進行状況メッセージを表示しない。
- --system
- user/group がシステムの user/group である場合のみ削除する.これにより、誤ってシステム以外のuser/groupを削除してしまうことを防ぐことができる。また、userが存在しない場合、エラー値は返されない。このオプションは、主にDebianパッケージメンテナスクリプトで使用するためのものである。
- --only-if-empty
- メンバーが一人も残っていない場合のみ削除する。
- --backup
- userhomeとmailspool-fileに含まれるすべてのファイルを/$user.tar.bz2または/$user.tar.gzという名前のファイルにバックアップする。
- --backup-to
- バックアップファイルを/ではなく、このパラメータで指定されたディレクトリに配置する。 これは、暗黙のうちに--backupも設定する。
- --remove-home
- ユーザのホームディレクトリとそのメールプールを削除する。--backup が指定された場合、バックアップを行った後、ファイルを削除する。
- --remove-all-files
- このユーザーが所有するすべてのファイルをシステムから削除する。
- 注意: --remove-home はもう効果がない。--backup が指定された場合、バックアップを実行した後にファイルを削除する。
- --version
- バージョンと著作権情報を表示する。
RETURN VALUE
0 アクションは正常に実行されました。
1 削除するユーザーがシステムアカウントでなかった。アクションは実行されませんでした。
2 そのようなユーザーは存在しません。アクションは実行されませんでした。
3 そのようなグループはありません。何も操作していません。
4 内部エラーです。何も操作していません。
5 削除するグループが空ではありません。何も操作していません。
6 指定されたグループに所属していません。操作は行われませんでした。
7 ユーザーはプライマリーグループから削除できません。何も実行されませんでした。
8 必要な perl-package 'perl modules' がインストールされていません。このパッケージは、要求されたアクションを実行するために必要です。アクションは実行されませんでした。
9 root アカウントの削除には、パラメータ "--force" が必要です。実行されませんでした。
FILES
- /etc/deluser.conf
- deluserとdelgroupのデフォルトconfiguration file
- /usr/local/sbin/deluser.local
- オプションカスタムアドオン
SEE ALSO
COPYRIGHT
Copyright (C) 2000 Roland Bauerschmidt. Modifications (C) 2004 Marc Haber and Joerg Hoh. This manpage and the deluser program are based on adduser which is: Copyright (C) 1997, 1998, 1999 Guy Maor. Copyright (C) 1995 Ted Hajek, with a great deal borrowed from the original Debian adduser Copyright (C) 1994 Ian Murdock. deluser is free software; see the GNU General Public Licence version 2 or later for copying conditions. There is no warranty.
この記事は、Debianのmanpageの項目を翻訳一部改変しております。 |