Japanese curry/ja: Difference between revisions
Japanese curry/ja
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==その他の種類{{Anchor|Other varieties}}== | ==その他の種類{{Anchor|Other varieties}}== | ||
[[File:Curry house curry pan.jpg|thumb|[[:en:Curry House (restaurant chain)|カレーハウス]]の[[Curry bread/ja|カレーパン]]]] | [[File:Curry house curry pan.jpg|thumb|[[:en:Curry House (restaurant chain)|カレーハウス]]の[[Curry bread/ja|カレーパン]]]] | ||
[[File:Katsu curry by luckypines.jpg|thumb|[[:en:Jinbōchō, Tokyo|神保町]] | [[File:Katsu curry by luckypines.jpg|thumb|[[:en:Jinbōchō, Tokyo|神保町]]まんてんの[[Katsu curry/ja|カツカレー]]]] | ||
[[File:Hayashi_rice_and_curry_rice_in_Tokyo_2023-12-30.jpg|thumb| | [[File:Hayashi_rice_and_curry_rice_in_Tokyo_2023-12-30.jpg|thumb|丸善カフェで提供される[[Hayashi rice/ja|ハヤシライス]](手前)とカレーライス(奥)。]] | ||
[[File:Japanese curry rice with shredded beef by Banej in SG.jpg|thumb|シンガポールで提供される牛肉細切り入り日本式カレーライス]] | [[File:Japanese curry rice with shredded beef by Banej in SG.jpg|thumb|シンガポールで提供される牛肉細切り入り日本式カレーライス]] | ||
* | *カレーうどん: [[Katsuobushi/ja|鰹節]]を熱湯に浸して[[umami|うま味]]成分を出汁に溶かし、カレーと[[potato starch/ja|片栗粉]]でとろみをつけ、[[udon/ja|うどん]]にかけたもの。 | ||
* | *カレーそば: 鰹節を熱湯に浸してうま味成分を出汁に溶かし、カレーと片栗粉でとろみをつけ、[[soba/ja|蕎麦]]にかけたもの。 | ||
* | *[[Curry bread/ja|カレーパン]]: カレーをパン生地で包み、パン粉をつけて揚げたもの、または焼いたもの。 | ||
* | *[[Katsu curry/ja|カツカレー]] カレーライスの上にパン粉をまぶした豚カツをのせたもの。 | ||
* | *ドライカレー: カレー味のチャーハン、またはドライでひき肉のカレーソースをかけたカレーライス。 | ||
* | *混ぜカレー: カレーライスで、ソースとご飯がすでに混ぜてあるもの。大阪の自由軒カレーレストランで広まった。 | ||
* | *カレー丼: [[mentsuyu/ja|麺つゆ]]または[[hondashi/ja|ほんだし]]でとろみをつけ、風味をつけたカレーソースを[[rice/ja|ご飯]]の入った丼にかけたもので、カレーに和風の風味を出す。 | ||
* | *合がけ: 複数のカレーソースをかけたカレーライス。またはカレーソースと[[hayashi rice/ja|ハヤシソース]](牛肉と玉ねぎを炒め、赤ワインとデミグラスソースで煮込んだもの)をかけたご飯。 | ||
* | *焼きカレー: カレーライスの上に生卵をのせてオーブンで焼いたもの。元々は[[:en:Kitakyushu|北九州]]発祥。 | ||
* | *石焼きカレー: 熱く焼いた[[stone bowl/ja|石鍋]]にご飯とカレーソースを盛り付けたもので、[[dolsot bibimbap/ja|石焼ビビンバ]]に似ている。 | ||
* | *スープカレー: 水分が多く、出汁のようなカレーソースに、鶏の足や粗く切った野菜などの大きな具材が入っている。[[:en:Hokkaido|北海道]]で人気。 | ||
==ご当地カレー{{Anchor|Local curries}}== | ==ご当地カレー{{Anchor|Local curries}}== | ||
1990年代後半には、真空パックのカレーソースとして、数多くの地域特有のカレーが登場し、人気を博した。これには以下が含まれる。 | 1990年代後半には、真空パックのカレーソースとして、数多くの地域特有のカレーが登場し、人気を博した。これには以下が含まれる。 | ||
*[[Sika deer/ja|蝦夷鹿]] | *[[Sika deer/ja|蝦夷鹿]]カレー - [[:en:Hokkaido|北海道]]産 | ||
* | *ホタテカレー - [[:en:Aomori Prefecture|青森県]]産 | ||
* | *サバカレー - [[:en:Chiba Prefecture|千葉県]]産 | ||
* | *リンゴカレー - [[:en:Nagano Prefecture|長野県]]および[[:en:Aomori Prefecture|青森県]]産 | ||
*[[Nattō/ja|納豆]] | *[[Nattō/ja|納豆]]カレー - [[:en:Mito, Ibaraki|水戸市]]産 | ||
*[[:en:Nagoya|名古屋]][[Cochin chicken|コーチンチキン]] | *[[:en:Nagoya|名古屋]][[Cochin chicken/ja|コーチンチキン]]カレー - [[:en:Aichi Prefecture|愛知県]]産 | ||
*[[Matsusaka beef/ja|松阪牛]] | *[[Matsusaka beef/ja|松阪牛]]カレー - [[:en:Mie Prefecture|三重県]]産 | ||
*[[Whale meat/ja|クジラ]] | *[[Whale meat/ja|クジラ]]カレー - [[:en:Wakayama Prefecture|和歌山県]]産 | ||
* | *カキカレー - [[:en:Hiroshima Prefecture|広島県]]産 | ||
*[[Pyrus pyrifolia/ja|梨]] | *[[Pyrus pyrifolia/ja|梨]]カレー - [[Shimane Prefecture|島根県]]産 | ||
*[[Kagoshima Berkshire/ja|黒豚]] | *[[Kagoshima Berkshire/ja|黒豚]]カレー - [[:en:Kagoshima Prefecture|鹿児島県]]産 | ||
*[[Bitter melon/ja| | *[[Bitter melon/ja|ゴーヤ]]カレー - [[:en:Okinawa Prefecture|沖縄県]]産 | ||
*グリーン[[Buddha's hand/ja|仏手柑]] | *グリーン[[Buddha's hand/ja|仏手柑]]カレー - [[:en:Shimanto, Kōchi (city)|四万十地域]]産 | ||
ご当地カレーは、観光振興のためにも販売されている。その種類には、海軍基地としての遺産を宣伝するために横須賀で販売されている横須賀海軍カレーや、1929年のツェッペリン着陸を宣伝するために土浦で販売されているツェッペリンカレーなどがある。 | ご当地カレーは、観光振興のためにも販売されている。その種類には、海軍基地としての遺産を宣伝するために横須賀で販売されている横須賀海軍カレーや、1929年のツェッペリン着陸を宣伝するために土浦で販売されているツェッペリンカレーなどがある。 | ||
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海軍カレー、{{Transliteration|ja|kaigun karē}})は、[[:en:Imperial Japanese Navy|大日本帝国海軍]]および[[:en:Maritime Self-Defense Force|海上自衛隊]]で供されたカレーを指す。横須賀海軍カレーとも呼ばれる。大日本帝国海軍は[[beriberi/ja|脚気]]の予防のためにカレーを採用し、現在では海上自衛隊の金曜日のメニューはカレーである。また、栄養価が高く、大量に調理しやすいという利点もある。 | 海軍カレー、{{Transliteration|ja|kaigun karē}})は、[[:en:Imperial Japanese Navy|大日本帝国海軍]]および[[:en:Maritime Self-Defense Force|海上自衛隊]]で供されたカレーを指す。横須賀海軍カレーとも呼ばれる。大日本帝国海軍は[[beriberi/ja|脚気]]の予防のためにカレーを採用し、現在では海上自衛隊の金曜日のメニューはカレーである。また、栄養価が高く、大量に調理しやすいという利点もある。 | ||
カレーが日本で普及したのは、[[:en:British Navy|イギリス海軍]]を模範とした大日本帝国海軍が、艦船の食堂のメニューとして採用したため、あるいは陸軍の食堂のメニューにあったためだと推測されている。一方、海軍料理研究家で元海上自衛官の高森直史は、1880年代の日本の軍事教範にカレーの作り方が記載されているものの、カレーが大日本帝国海軍で普及したのは[[:en:Showa era|昭和時代]]の1920年代になってからだと指摘している。彼によると、カレーは日本軍から日本の民間部門に広まったのではなく、民間部門から日本軍に採用されたものであるという。 | |||
1888年の料理本『{{Nihongo3|海軍割烹術|海軍割烹術|Kaigun kappōjitsu}}』に記述されている、[[beef/ja|牛肉]]または鶏肉、[[potatoes/ja|ジャガイモ]]、[[onions/ja|玉ねぎ]]、[[carrots/ja|人参]]、[[rice/ja|ご飯]]、カレー[[roux/ja|ルー]]、および漬物([[tsukemono/ja|漬物]])の[[chutney/ja|チャツネ]]からなる「海軍カレー」。[[:en:Maritime Self-Defense Force|海上自衛隊]]は戦後この伝統を受け継ぎ、毎週金曜日に[[salad/ja|サラダ]]とともに提供しており、各艦艇には独自のバリエーションがある。 | |||
==日本国外{{Anchor|Outside Japan}}== | |||
==Outside Japan== | ===韓国=== | ||
=== | カレーは[[:en:Korea under Japanese rule|日本統治時代]]に[[:en:South Korea|韓国]]に伝わり、そこで人気を博した。''[[bunsik/ja|粉食店]]''(食堂形式の店)、[[tonkatsu/ja|トンカツ]]専門店、そしてほとんどの日本料理店でよく見られる。既製のカレーや粉末ミックスもスーパーマーケットで簡単に手に入る。 | ||
===北朝鮮=== | |||
= | 日本のカレーは、[[:en:Koreans in Japan#Repatriation_to_Korea|1960年代から1970年代の帰還事業]]中に日本から移住した[[:en:Zainichi Koreans|在日朝鮮人]]によって北朝鮮に伝えられた。他の日本料理とともに、新しく到着した人々によって地元の産物と交換され、[[:en:Workers' Party of Korea|朝鮮労働党]]幹部への賄賂としても使われた。 | ||
===その他の地域=== | |||
=== | 日本や韓国以外でも、日本の食材コーナーがあるスーパーマーケットや、日本食料品店、[[:en:Asian supermarket|アジア系食料品店]]でミックスを見つけることができる。ミックスはオンライン小売店でも入手可能である。 | ||
日本最大の日本のカレー会社はハウス食品株式会社である。同社は2019年中頃まで米国で10以上の[[:en:Curry House (restaurant chain)|カレーハウス]]レストランを運営していたが、2020年2月に突然レストランを閉鎖したCH Acquisitions LLCにその権益を売却した。ハウス食品の関連会社であるCoCo壱番屋([[Ichibanya Co., Ltd./ja|株式会社壱番屋]])は、日本国内に1,200以上の店舗を持つ。CoCo壱番屋は[[:en:China|中国]]、[[:en:Hong Kong|香港]]、[[:en:Korea|韓国]]、[[:en:Singapore|シンガポール]]、[[:en:Taiwan|台湾]]、[[:en:Indonesia|インドネシア]]、[[:en:Philippines|フィリピン]]、[[:en:Thailand|タイ]]、[[:en:United Kingdom|イギリス]]、[[:en:United States|米国]](具体的には[[:en:Hawaii|ハワイ]]と[[:en:California|カリフォルニア]])、[[:en:India|インド]]に支店がある。 | |||
イギリスでは、日本のカレーとカレーソースは、カツ(カツレツ)自体が含まれていない場合でも、それぞれ「カツカレー」や「カツソース」と呼ばれることがある。 | |||
==関連項目== | ==関連項目== |