7-デヒドロコレステロールはコレカルシフェロールの前駆体である。皮膚の表皮層内で、7-デヒドロコレステロールは290~315 nmの波長のUVB光によって電気環式反応を起こし、295~300 nmの間に合成のピークが生じる。その結果、逆回転経路を通してビタミン前駆体のB環が開き、プレビタミンD3(プレコレカルシフェロール)が作られる。紫外線に依存しないプロセスで、プレコレカルシフェロールは次に[1,7]アンタラフェイシャルシグマトロピック転位を受け、そこで最終的に異性化してビタミンD3を形成する。