Translations:Sporulation in Bacillus subtilis/3/ja

胞子形成へのコミットメント

枯草菌の胞子形成は飢餓によって誘導されるが、栄養制限によって成長が鈍化した場合、直ちに胞子形成プログラムが開始されるわけではない。化学走性によって新たな食物源を探すための鞭毛運動の活性化、競合する土壌微生物を破壊するための抗菌の産生など、様々な代替反応が起こりうる、 細胞外タンパク質や多糖類を除去するための加水分解性酵素の分泌、あるいは外来DNAを取り込んで消費するための'コンピテンス'の誘導などである。胞子形成は飢餓に対する最終的な反応であり、代替反応が不十分であることが判明するまで抑制される。その場合でも、染色体の完全性、染色体複製の状態、クレブスサイクルの機能など、一定の条件が満たされなければならない。