正常な代謝では、上昇した血中グルコースは、膵臓にあるランゲルハンス島のβ細胞にインスリンを血液中に放出するように指示する。インスリンは体内のインスリン感受性組織(主に骨格筋肉細胞、脂肪組織、肝臓)にグルコースを吸収させ、エネルギーを供給すると同時に血糖値を下げる。β細胞は血糖値が下がるとインスリンの分泌を減らし、血糖値を約5 mmol/L(90 mg/dL)に一定に保つ。インスリン抵抗性」では、正常レベルのインスリンでは血糖値をコントロールする効果はない。