Translations:Hypertension/34/ja
高血圧患者の初期評価には、完全な既往歴と身体診察を含めるべきである。血清クレアチニンを測定して腎疾患の有無を評価するが、これは高血圧の原因でも結果でもありうる。血清クレアチニンだけでは糸球体濾過量を過大評価する可能性があり、2003年のJNC7ガイドラインでは糸球体濾過量(eGFR)を推定するために腎疾患における食生活の改善(MDRD)式などの予測式の使用を提唱している。eGFRはまた、特定の降圧剤の腎機能に対する副作用を監視するために使用できる腎機能のベースライン測定値を提供することができる。さらに、蛋白の尿検体検査は、腎疾患の二次的指標として用いられる。心電図(EKG/ECG)検査は、高血圧によって心臓に負担がかかっている証拠を確認するために行われる。心電図検査は、心筋の肥厚(左室肥大)や、心臓が以前に静かな心臓発作のような軽度の障害を経験しているかどうかを示すこともある。胸部X線検査や心エコー図検査も、心臓肥大や心臓の損傷の徴候を調べるために行われることがある。