Translations:Ergosterol/3/ja

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==菌類における役割 エルゴステロール(ergosta-5,7,22-trien-3β-ol)は真菌類に含まれるステロールの一種で、エルゴステロールが最初に単離された真菌類Claviceps属のメンバーの通称であるエルゴにちなんで命名された。エルゴステロールは酵母や他のカビ細胞膜の成分であり、動物細胞におけるコレステロールと同じ働きをする。 高等真菌におけるその特異性は、これらの生物がその典型的な生態学的ニッチ(動植物の表面、土壌)で遭遇する気候的不安定性(湿度や水分の状態が非常に変化する)に関係していると考えられている。このように、エルゴステロール合成には(コレステロールと比較した場合)エネルギーが必要であるにもかかわらず、エルゴステロールは、コレステロールに代わる、ほぼどこにでも存在する、進化的に有利な真菌類として進化したと考えられている。この利点は、エルゴステロールの構造(B環)に2つの共役二重結合が存在し、抗酸化作用を持つことと関連していると考えられる。