Translations:Common cold/15/ja
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病態生理学

風邪の症状は主にウイルスに対する免疫反応に関係していると考えられている。この免疫反応のメカニズムはウイルスに特異的である。例えば、ライノウイルスは典型的には直接接触によって獲得される。ライノウイルスは未知のメカニズムによってICAM-1受容体とCDHR3受容体を介してヒトに結合し、炎症性メディエーターの放出を誘発する。これらの炎症性メディエーターが症状を引き起こす。一般に鼻の上皮に損傷を与えることはない。一方、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)は、直接接触や空気中の飛沫によって感染する。その後、鼻やのどで増殖した後、しばしば下気道に広がる。RSVは上皮障害を引き起こす。ヒトパラインフルエンザウイルスは通常、鼻、咽頭、気管支の炎症を引き起こす。幼児の場合、気管に感染すると、気道が小さいためにクループの症状を引き起こすことがある。