五味とは、辛味、甘味、苦味、酸味、塩味のことである。また、物質は複数の味を持つこともあれば、何も持たない(すなわち淡白な味)こともある。五味はそれぞれ臓腑のひとつに対応し、臓腑は五相のひとつに対応する: 塩味は「下方に排出し、硬い塊を軟らかくする」、甘味は「補い、調和し、潤す」、辛味は「発汗を促し、気血に作用する」、酸味は「収斂(涩; 澀)の性質がある」、苦味は「熱を排出し、腸を浄化し、湿を除去する」と考えられている。