実際、AT1遮断の結果として、ARBは負のフィードバックループの結合を解除することにより、アンジオテンシンII濃度をベースラインより数倍上昇させる。循環中のアンジオテンシンII濃度が上昇すると、AT2受容体への刺激が阻害されなくなり、その結果、AT2受容体の発現も上昇する。しかしながら、最近のデータでは、AT2受容体刺激は以前提唱されていたよりも有益ではなく、成長促進、線維化、肥大を媒介し、プロアテローム形成や炎症促進作用を誘発することにより、特定の状況下では有害でさえある可能性が示唆されている。