/usr/bin/lastlog
全ユーザまたは指定されたユーザの最新ログインを報告する。
SYNOPSIS
- lastlog [options]
DESCRIPTION
lastlog は、最終ログインログ /var/log/lastlog ファイルの内容を整形して表示する。ログイン名、ポート、最終ログイン時刻が表示される。デフォルト (フラグなし) では、lastlog のエントリが /etc/passwd での順序でソートされて印刷される。
OPTIONS
lastlogコマンドで適用されるオプション:
- -b, --before DAYS
- DAYSより古いlastlogレコードのみを表示する
- -C, --clear
- あるユーザーのlastlog記録を消去する。このオプションは、-u (--user))と一緒にのみ使用できる
- -h, --help
- ヘルプメッセージを表示し終了する
- -R, --root CHROOT_DIR
- CHROOT_DIR ディレクトリの変更を適用し、CHROOT_DIR ディレクトリの設定ファイルを使用する
- -S, --set
- あるユーザーのlastlogレコードを現在の時刻に設定する。このオプションは、-u (--user))と一緒にのみ使用できる
- -t, --time DAYS
- DAYS よりも新しい lastlog レコードを表示する
- -u, --user LOGIN|RANGE
- 特定のユーザのlastlogレコードを表示する
- ユーザーは、ログイン名、数値のユーザーID、またはユーザーのRANGEで指定することができる。このユーザーのRANGEは、最小値と最大値(UID_MIN-UID_MAX)、最大値(-UID_MAX)、最小値(UID_MIN-)で指定することが可能である。
ユーザーが一度もログインしていない場合は、ポートおよび時刻の代わりに、「** Never logged in**」というメッセージが表示される。
現在システムのユーザーに関する項目のみが表示される。以前に削除されたユーザーのエントリが他に存在する場合がある。
NOTE
lastlogファイルは、各ユーザーの最終ログインに関する情報を含むデータベースである。このファイルはローテートさせるべきではない。このファイルは疎なファイルなので、ディスク上のサイズは通常 "ls -l" で表示されるサイズよりもずっと小さくなる (高い UID のユーザを passwd している場合は、本当に大きなファイルであることがわかる)。"ls -s "で実際のサイズを表示することができる。
CONFIGURATION
/etc/login.defsにある以下の設定変数で、このツールの動作が変わる。
- LASTLOG_UID_MAX (number)
- lastlogエントリを更新すべき最も高いユーザID番号。高いユーザ ID は通常リモートユーザ ID 認証サービスによって追跡されるので、 巨大な疎な lastlog ファイルを作成する必要はない。
- LASTLOG_UID_MAX オプションが設定にない場合、 lastlog エントリの書き込みにユーザ ID の制限がないことを意味する。
FILES
- /var/log/lastlog
- 過去のユーザーログインの時間データベース
CAVEATS
UID番号のギャップが大きいと、画面に出力されないままlastlogプログラムの実行時間が長くなる (例: lastlogデータベースでUIDが170から800までのユーザーのエントリがない場合、lastlogはUIDが171から799のエントリを処理する際にハングアップするように見える)。
External link
この記事は、Debianのmanpageの項目を翻訳一部改変しております。 |