/usr/bin/faillog
faillogの記録を表示したり、ログイン失敗の制限を設定したりする
SYNOPSIS
- faillog [options]
DESCRIPTION
faillogは、障害ログデータベース(/var/log/faillog)の内容を表示する。また、障害カウンタや制限値を設定することができる。faillogを引数なしで実行した場合、ログインに失敗したユーザーのfaillogレコードのみを表示する。
OPTIONS
faillogコマンドに適用するオプションは:
- -a, --all
- faillog データベースにエントリを持つすべてのユーザーの faillog レコードを表示 (または操作) する。
- ユーザーの範囲は -u オプションで制限することができる。
- 表示モードでは、既存のユーザーに制限されたままであるが、faillogのエントリーが空でも強制的に表示される。
- -l, -m, -r, -t オプションを使うと、そのユーザーがシステム上に存在しない場合でも、ユーザーの記録が変更される。これは、削除されたユーザーの記録をリセットしたり、ある範囲のユーザーに対してあらかじめポリシーを設定したりする場合に便利である。
- -h, --help
- ヘルプメッセージを表示し、終了する。
- -l, --lock-secs SEC
- ログインに失敗した後、SEC秒アカウントをロックする。
- このオプションを使用するには、/var/log/faillogへの書き込み権限が必要である。
- -m, --maximum MAX
- アカウント無効化後のログイン失敗回数の最大値をMAXに設定する。
- MAX値として0を選択すると、ログインの失敗回数に制限を設けない効果がある。
- システムに対するサービス拒否攻撃を防ぐために、rootの最大失敗回数は常に0であるべきである。
- このオプションを使用するには、/var/log/faillogへの書き込みアクセスが必要である。
- -r, --reset
- ログイン失敗のカウンターをリセットする。
- このオプションを使用するには、/var/log/faillogへの書き込み権限が必要である。
- -R, --root CHROOT_DIR
- CHROOT_DIR ディレクトリの変更を適用し、CHROOT_DIR ディレクトリの設定ファイルを使用する。
- -t, --time DAYS
- DAYS以降のfaillog レコードを表示する
- -u, --user LOGIN|RANGE
- faillog レコードを表示するか、指定されたユーザーのみの障害カウンタと制限(-l、-m または -r オプションと一緒に使用された場合)を維持する。
- ユーザーは、ログイン名、数値のユーザーID、またはユーザーの範囲によって指定することができる。このユーザーの範囲は、最小値と最大値 (UID_MIN-UID_MAX)、最大値 (-UID_MAX)、または最小値 (UID_MIN-) で指定することができる。
- -l、-m、-r オプションのいずれも使用しない場合、指定されたユーザーの faillog レコードを表示する。
CAVEATS
faillogは、最後にログインに失敗して以来、ログインに成功していないユーザのみを出力する。最後の失敗からログインに成功したユーザを出力するには、 -u フラグで明示的にそのユーザを要求するか、 -a フラグですべてのユーザを出力する必要がある。
FILES
- /var/log/faillog
- Failure logging file.
SEE ALSO
External link
この記事は、Debianのmanpageの項目を翻訳一部改変しております。 |