視覚は魚において重要な感覚系である。魚の目は陸生の脊椎動物(鳥類や哺乳類)の目と似ているが、より球状の水晶体をもつ。彼らの網膜には一般に桿体と錐体があり(薄明視と明所視のため)、多くの種は色覚をもち、しばしば3種類の錐体を有する。硬骨魚類は偏光を見ることができ、コイ科のような一部は紫外線を検出する第4の錐体をもつ。無顎類の中では、ヤツメウナギはよく発達した目をもつが、ヌタウナギは原始的な眼点しかもたない。