Translations:Glucagon-like peptide-1/15/ja
分泌されたGLP-1は、タンパク質分解酵素ジペプチジルペプチダーゼ-4(DPP-4)の触媒活性に極めて弱い。具体的には、DPP-4はAla8-Glu9間のペプチド結合を切断し、GLP-1 (9-36)アミドを生成する。DPP-4は様々な組織や細胞で広く発現しており、膜に固定された形と可溶性の循環型の両方が存在する。特にDPP-4は内皮細胞の表面に発現しており、その中にはGLP-1の分泌部位に直接隣接している細胞も含まれている。その結果、分泌されたGLP-1の25%以下がそのまま腸から排出されると推定される。さらに、おそらく肝細胞に高濃度のDPP-4が存在するため、残りの活性型GLP-1の40~50%は肝臓で分解される。したがって、DPP-4の活性のために、分泌されたGLP-1の10-15%だけがそのまま循環に到達する。