ほとんどの魚は完全に変温動物すなわち外温性である。しかし、サバ亜目には恒温性(内温性)の魚が含まれ、カジキ類やマグロがそれにあたる。アカマンボウはマンボウ目の魚で、全身恒温性をもち、遊泳筋で熱を発生させて体を温め、対向流交換によって熱損失を最小化する。軟骨魚類の中では、ネズミザメ科(ホホジロザメなど)やオナガザメ科(オナガザメ)が恒温性を示す。恒温性の程度は、目と脳のみを温めるカジキ類から、環境水温より20℃以上高い体温を維持するクロマグロやネズミザメまで様々である。