Translations:Folate/52/ja
摂取源
米国農務省の農業研究局は、表に示すように、数百種類の食品中の葉酸含有量を検索できる食品成分データベースを管理している。食品強化イニシアチブ(Food Fortification Initiative)は、食品強化プログラムを実施している世界のすべての国と、それぞれの国において、どの食品にどのような栄養素が添加されているか、またそれらのプログラムが任意か義務かを一覧にしている。米国では、1998年1月から強化パン、シリアル、小麦粉、コーンミール、パスタ、米、その他の穀物製品の義務強化が始まった。2023年現在、140カ国が1種類以上のビタミンの食品強化を義務付けており、葉酸は69カ国で義務付けられている。最も一般的な強化食品は小麦粉で、次いでトウモロコシ粉、米となっている。国によって、葉酸の添加量は0.4~5.1 mg/kgと幅があるが、大半は1.0~2.5 mg/kg、すなわち100~250 μg/100gという狭い範囲である。食品中に自然に含まれる葉酸は、高熱調理、特に酸性食品やソースの存在下で破壊されやすい。葉酸は水に溶けるので、水で煮た食品からは失われる可能性がある。通常、加熱調理して食される食品については、表の値は加熱調理した食品に自然に含まれる葉酸の値である。