Translations:Lactobacillus acidophilus/5/ja: Difference between revisions
Jump to navigation
Jump to search
Created page with "== 生物学的および生化学的特徴{{Anchor|Biological and biochemical features}} == === 形態学的特徴=== thumb|''乳酸菌''を[[:en:scanning electron microscope|走査型電子顕微鏡(SEM)で撮影した画像。]] thumb|''ラクトバチルス・アシドフィルス''の培養液。" |
No edit summary |
||
Line 2: | Line 2: | ||
=== 形態学的特徴=== | === 形態学的特徴=== | ||
[[File:Lactobacillus_acidophilus_SEM.jpg|thumb|''乳酸菌''を[[:en:scanning electron microscope|走査型電子顕微鏡]](SEM)で撮影した画像。]] | [[File:Lactobacillus_acidophilus_SEM.jpg|thumb|''乳酸菌''を[[:en:scanning electron microscope|走査型電子顕微鏡]](SEM)で撮影した画像。]] | ||
[[File:Lactobacillus acidophilus (259 08) Lactobacillus acidophilus (Döderlein bacillus).jpg|thumb|''ラクトバチルス・アシドフィルス''の培養液]] | [[File:Lactobacillus acidophilus (259 08) Lactobacillus acidophilus (Döderlein bacillus).jpg|thumb|''ラクトバチルス・アシドフィルス''の培養液]] | ||
''ラクトバチルス・アシドフィルス''は、大きさが2-10μmである、動かない棒状の(桿菌)グラム陽性生物である。''アシドフィルス''は[[Lipid bilayer/ja|リン脂質二重層膜]]を持ち、膜の外側には[[peptidoglycan/ja|ペプチドグリカン]]からなる大きな細胞壁がある。''L.アシドフィルス''の細胞壁は[[teichoic acid/ja|テイコ酸]]と表面タンパク質が織り成すもので、陰イオン性多糖類と中性多糖類、そして細胞の外側を覆うS層がある。''L.アシドフィルス菌''のS層タンパク質は、粘液や他の細胞外タンパク質だけでなく、上皮細胞にも接着することが示されている。S-層は2つの構造ドメインからできている。C末端ドメインは細胞壁の固定を担い、N末端ドメインは細胞環境との相互作用とS層の自己形成を担っている。''L.アシドフィルス''属では、N-末端領域はアミノ酸変異が大きく、配列相同性も低い(31-72%)。''L.アシドフィルス菌''は、鞭毛やピルのような細胞外運動手段を持たないため、動かない微生物である。 | |||
[[File:Lactobacillus acidophilus (259 09) Lactobacillus acidophilus (Döderlein bacillus).jpg|thumb|''ラクトバチルス・アシドフィルス''顕微鏡下、背景は暗い。]] |
Latest revision as of 08:17, 17 April 2024
生物学的および生化学的特徴
形態学的特徴


ラクトバチルス・アシドフィルスは、大きさが2-10μmである、動かない棒状の(桿菌)グラム陽性生物である。アシドフィルスはリン脂質二重層膜を持ち、膜の外側にはペプチドグリカンからなる大きな細胞壁がある。L.アシドフィルスの細胞壁はテイコ酸と表面タンパク質が織り成すもので、陰イオン性多糖類と中性多糖類、そして細胞の外側を覆うS層がある。L.アシドフィルス菌のS層タンパク質は、粘液や他の細胞外タンパク質だけでなく、上皮細胞にも接着することが示されている。S-層は2つの構造ドメインからできている。C末端ドメインは細胞壁の固定を担い、N末端ドメインは細胞環境との相互作用とS層の自己形成を担っている。L.アシドフィルス属では、N-末端領域はアミノ酸変異が大きく、配列相同性も低い(31-72%)。L.アシドフィルス菌は、鞭毛やピルのような細胞外運動手段を持たないため、動かない微生物である。
