Translations:Bacillus subtilis/12/ja: Difference between revisions

Created page with "===胞子形成=== {{main/ja|Sporulation in Bacillus subtilis/ja}} {{further/ja|Sporulation/ja}} {{excerpt|Sporulation in Bacillus subtilis/ja|Commitment to sporulation}} ''枯草菌''が胞子形成に入ると、シグマ因子シグマFが分泌される。この因子は胞子形成を促進する。胞子形成隔壁が形成され、染色体が前胞子の中にゆっくりと移動する。染色体の1コピーの3分の1が前胞体にあり..."
 
No edit summary
 
Line 2: Line 2:
{{main/ja|Sporulation in Bacillus subtilis/ja}}
{{main/ja|Sporulation in Bacillus subtilis/ja}}
{{further/ja|Sporulation/ja}}
{{further/ja|Sporulation/ja}}
{{excerpt|Sporulation in Bacillus subtilis/ja|Commitment to sporulation}}
{{excerpt|Sporulation in Bacillus subtilis/ja|胞子形成へのコミットメント}}
''枯草菌''が胞子形成に入ると、[[sigma factor/ja|シグマ因子]]シグマFが分泌される。この因子は胞子形成を促進する。胞子形成隔壁が形成され、染色体が前胞子の中にゆっくりと移動する。染色体の1コピーの3分の1が前胞体にあり、残りの3分の2が母細胞にあるとき、前胞体の染色体断片にはシグマFの遺伝子座があり、前胞体で発現が始まる。母細胞でのシグマFの発現を防ぐために、spoIIABがコードするアンチシグマ因子が発現する。前胞子に残存するアンチシグマ因子(そうでなければ胞子形成を阻害する)は、spoIIAAによってコードされるアンチシグマ因子によって阻害される。SpoIIAAはシグマ因子の遺伝子座の近くに位置するため、前胞子で常に発現している。spoIIAB遺伝子座はシグマF遺伝子座とspoIIAA遺伝子座の近くにはないので、母細胞でのみ発現し、その細胞での胞子形成を抑制し、前胞子での胞子形成を継続させる。母細胞に残存するspoIIAAはspoIIABを抑制するが、spoIIABは常に置換されるため、胞子形成を抑制し続ける。したがって、''枯草菌''の染色体の遺伝的非対称性とシグマF、spoIIAB、spoIIAAの発現が、''枯草菌''の胞子形成を決定している。
''枯草菌''が胞子形成に入ると、[[sigma factor/ja|シグマ因子]]シグマFが分泌される。この因子は胞子形成を促進する。胞子形成隔壁が形成され、染色体が前胞子の中にゆっくりと移動する。染色体の1コピーの3分の1が前胞体にあり、残りの3分の2が母細胞にあるとき、前胞体の染色体断片にはシグマFの遺伝子座があり、前胞体で発現が始まる。母細胞でのシグマFの発現を防ぐために、spoIIABがコードするアンチシグマ因子が発現する。前胞子に残存するアンチシグマ因子(そうでなければ胞子形成を阻害する)は、spoIIAAによってコードされるアンチシグマ因子によって阻害される。SpoIIAAはシグマ因子の遺伝子座の近くに位置するため、前胞子で常に発現している。spoIIAB遺伝子座はシグマF遺伝子座とspoIIAA遺伝子座の近くにはないので、母細胞でのみ発現し、その細胞での胞子形成を抑制し、前胞子での胞子形成を継続させる。母細胞に残存するspoIIAAはspoIIABを抑制するが、spoIIABは常に置換されるため、胞子形成を抑制し続ける。したがって、''枯草菌''の染色体の遺伝的非対称性とシグマF、spoIIAB、spoIIAAの発現が、''枯草菌''の胞子形成を決定している。
[[File:B._subtilis_sporulation_reg.png|thumb|枯草菌における胞子形成の制御]]
[[File:B._subtilis_sporulation_reg.png|thumb|枯草菌における胞子形成の制御]]
{{excerpt|Sporulation in Bacillus subtilis/ja|Nature of regulation|hat=no}}
{{excerpt|Sporulation in Bacillus subtilis/ja|調節の性質|hat=no}}