Latest revision as of 16:34, 27 January 2024
生物学
人体におけるカルシウム調節。活性型ビタミンD(1,25-ジヒドロキシビタミンD、カルシトリオール)の役割はオレンジ色で示されている。
活性型ビタミンD代謝物であるカルシトリオールは、主に標的細胞の核に存在するビタミンD受容体(VDR)に結合することにより、その生物学的作用を媒介する。VDRへのカルシトリオールの結合により、VDRは、腸でのカルシウム吸収に関与する輸送タンパク質(TRPV6やカルビンディンなど)の遺伝子発現を調節する転写因子として働く。ビタミンD受容体はステロイド/甲状腺ホルモン受容体の核内受容体スーパーファミリーに属し、VDRは脳、心臓、皮膚、生殖腺、前立腺、乳房などほとんどの器官の細胞で発現している。