Translations:Citric acid cycle/35/ja
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一方、ピルビン酸の酸化、または脂肪酸のβ酸化から得られるアセチル-CoAは、クエン酸サイクルに入る唯一の燃料である。このサイクルを回すたびに、ミトコンドリアマトリックスに存在するオキサロ酢酸1分子に対してアセチル-CoA1分子が消費され、再生されることはない。CO2と水を生成するのはアセチル-CoAの酢酸部分の酸化であり、こうして放出されたエネルギーはATPの形で取り込まれる。β酸化の3つのステップは、TCAサイクルでコハク酸からオキサロ酢酸を生成するステップに似ている。アシル-CoAはトランス-エノイル-CoAに酸化され、一方FADはFADH2に還元されるが、これはコハク酸からフマル酸への酸化と同様である。続いて、トランス-エノイル-CoAは、フマル酸がリンゴ酸に水和されるのと同じように、二重結合を横切ってβ-ヒドロキシアシル-CoAに水和される。最後に、β-ヒドロキシアシル-CoAはβ-ケトアシル-CoAに酸化され、NAD+はNADHに還元されるが、これはリンゴ酸がオキサロ酢酸に酸化される過程と同じである。