真武湯
Jump to navigation
Jump to search
真武湯(しんぶとう)とは、漢方方剤の一種。『傷寒論』。

Clinical data | |
---|---|
Trade names | 真武湯 30番 |
Identifiers | |
KEGG |
概要
漢時代の『傷寒論』という書物でも紹介される寒証・虚証に適した代表的な方剤。元来は玄武湯と呼ばれていたものの、宋の皇帝の名(趙玄朗)と重複することから真武湯と改称された。玄武は中国の神話に登場する四神の1つで、北方の守護神である。四神の神獣とは青竜、白虎、朱雀、玄武である。主薬である附子が黒色であることから、玄武湯と呼ばれるようになった。
効能・効果
適応
虚証、寒証、湿証などに効果がある。 すなわち体を温め、水分の循環をよくし体全体の機能を高める働きがある。また、鎮痛効果も持ち合わせる。冷え性で痩せ型の者や、虚弱体質、体力が低下し、腹痛・下痢などを起こしやすい体質に向く処方である。冷え性、めまい、下痢、消化不良、慢性腸炎、風邪などに効果がある。寒証向けの方剤ゆえ、一般に体力が充実し、のぼせがあり暑がりである人(実証・熱証)には禁忌
保険適用エキス剤の適応
胃腸疾患、胃腸虚弱症、慢性腸炎、消化不良、胃アトニー症、胃下垂症、ネフローゼ、腹膜炎、脳溢血、脊髄疾患による運動ならびに知覚麻痺、神経衰弱、高血圧症、心臓弁膜症、心不全で心悸亢進、半身不随、リウマチ、老人性そう痒症
組成
茯苓(ぶくりょう)、蒼朮(そうじゅつ)、芍薬(しゃくやく)、生姜(しょうきょう)、附子(ぶし)
方剤リスト
ツムラ | |
---|---|
適応 | 新陳代謝の沈衰しているものの次の諸症: 胃腸疾患、胃腸虚弱症、慢性腸炎、消化不良、胃アトニー症、胃 下垂症、ネフローゼ、腹膜炎、脳溢血、脊髄疾患による運動なら びに知覚麻痺、神経衰弱、高血圧症、心臓弁膜症、心不全で心悸 亢進、半身不随、リウマチ、老人性瘙痒症(ツムラ) |
一日量 | 7.5g |
茯苓 | 4.0g |
蒼朮 | 3.0g |
芍薬 | 3.0g |
生姜 | 1.5g |
附子 | 0.5g |
外部リンク
![]() | この記事は、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表されたウィキペディアの項目真武湯を素材として二次利用しています。 WB item: |