六君子湯(りっくんしとう)とは、漢方方剤の一種。出典は明代の医書『万病回春』。

ツムラ六君子湯エキス顆粒(医療用)本来白朮のところが蒼朮となっている。</ref>
六君子湯

概要

補気剤の一種。

効能・効果

適応

虚弱な人の消化不良、食欲不振、嘔吐などに用いる。

保険適用エキス剤の適応

胃炎、胃アトニー、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐

臨床試験

六君子湯は、上部消化管機能異常に起因すると考えられる食欲不振、胃部不快感、胃もたれなどの運動不全型の上腹部不定愁訴患者235 例(六君子湯エキス顆粒群118 例、低用量(40倍希釈)群117 例)による多施設共同の二重盲検ランダム化比較試験において、低用量群に比較して運動不全型の上腹部愁訴(dysmotility-like dyspepsia)が有意に改善した。

組成

白朮(びゃくじゅつ)[1]茯苓(ぶくりょう)、人参(にんじん)、半夏(はんげ)、陳皮(ちんぴ)、大棗(たいそう)、生姜(しょうきょう)、甘草(かんぞう)

方解

外部リンク

  1. メーカーによっては蒼朮(そうじゅつ)となっているが、白朮と蒼朮の混同は日本独自の古方派の影響である。