Translations:Diabetic nephropathy/2/ja
糖尿病性腎症(diabetic nephropathy)は、糖尿病性腎臓病とも呼ばれ、糖尿病患者に起こる腎機能の慢性的な低下である。糖尿病性腎症は、慢性腎臓病(CKD)および末期腎不全(ESRD)の世界的な主要原因である。尿中に蛋白が漏れ出し(蛋白尿またはアルブミン尿)、高血圧で血圧が上昇し、そして腎機能が低下するという3重苦は、多くの形態のCKDに共通している。糸球体の損傷による尿中蛋白喪失は大量になり、血清アルブミンの低下を引き起こし、結果として全身のむくみ(浮腫)、いわゆるネフローゼ症候群を引き起こすことがある。同様に、推定糸球体濾過量(eGFR)は、90ml/分/1.73m2を超える正常値から15未満まで徐々に低下することがあり、その時点で患者は末期腎疾患であるといわれる。通常、何年もかけてゆっくりと進行する。