Translations:Food and drink prohibitions/57/ja
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魚を食べることに対する禁忌は、多くの山地に住む牧畜民や農耕民(さらには一部の沿岸住民)にも見られ、これらはエチオピア、エリトリア、ソマリア、ケニア、北部タンザニアの一部に居住している。これはしばしば「クシ語族の魚禁忌」と呼ばれ、クシ語を話す人々が東アフリカに魚を避ける文化をもたらしたと考えられているが、すべてのクシ語話者が魚を避けているわけではない。魚禁忌の分布域は、おおむねクシ語族の言語が話される地域と一致し、一般的には、ナイル・サハラ語族やセム語族の話者にはこの禁忌は見られず、むしろ多くが水辺での生活に従事している。東アフリカのバントゥー系民族やナイロート系民族の中には、かつてクシュ王国が存在していた地域に住んでおり、魚を避ける文化を持つ者もいる。東アフリカ内において魚禁忌はタンザニア以南には広がっていない。これはツェツェバエの局地的存在によるもので、これが遊牧牧畜を行う魚を避ける人々の南方への移動の障害となったとされる。ザンビアおよびモザンビークのバントゥー人は、このような牧畜民による支配を受けなかったため、ほぼすべてが魚を食べる。