六君子湯: Difference between revisions

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'''六君子湯'''(りっくんしとう)とは、漢方方剤の一種。出典は明代の医書『万病回春』。
'''六君子湯'''(りっくんしとう)とは、漢方方剤の一種。出典は明代の医書『万病回春』。
[[image:Tsumura43 Rikkunshito.jpg|thumb|right|170px|ツムラ六君子湯エキス顆粒(医療用)本来白朮のところが蒼朮となっている。</ref>]]
[[image:Tsumura43 Rikkunshito.jpg|thumb|right|170px|ツムラ六君子湯エキス顆粒(医療用)本来白朮のところが蒼朮となっている。]]
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| tradename = 六君子湯 43番
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== 概要 ==
== 概要 ==
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=== 臨床試験 ===
=== 臨床試験 ===
六君子湯は、上部消化管機能異常に起因すると考えられる食欲不振、胃部不快感、胃もたれなどの運動不全型の上腹部不定愁訴患者235 例(六君子湯エキス顆粒群118 例、低用量(40倍希釈)群117 例)による多施設共同の[[Blinded experiment/ja|二重盲検]]ランダム化比較試験において、低用量群に比較して運動不全型の上腹部愁訴(dysmotility-like dyspepsia)が有意に改善した。
六君子湯は、上部消化管機能異常に起因すると考えられる食欲不振、胃部不快感、胃もたれなどの運動不全型の上腹部不定愁訴患者235 例(六君子湯エキス顆粒群118 例、低用量(40倍希釈)群117 例)による多施設共同の[[Blinded experiment/ja|二重盲検]]ランダム化比較試験において、低用量群に比較して運動不全型の上腹部愁訴(dysmotility-like dyspepsia)が有意に改善した。
== 組成 ==
[[白朮]](びゃくじゅつ)<ref name="soujutsu2">メーカーによっては[[蒼朮]](そうじゅつ)となっているが、白朮と蒼朮の混同は日本独自の[[古方派]]の影響である。</ref>、[[茯苓]](ぶくりょう)、[[オタネニンジン|人参]](にんじん)、[[半夏]](はんげ)、[[陳皮]](ちんぴ)、[[大棗]](たいそう)、[[生姜]](しょうきょう)、[[甘草]](かんぞう)


=== 方解 ===
=== 方解 ===
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</gallery>
</gallery>
== 方剤リスト ==
{| class="wikitable" style="width:100%"
|-
!
![[クラシエ]]
![[ツムラ]]
![[小太郎]]
|-
|適応
|colspan="3"|胃腸の弱いもので、食欲がなく、みぞおちがつかえ、疲れやすく、貧血性で手足が冷えやすいものの次の諸症:
胃炎、胃アトニー、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐
|-
|一日量
|6.0g
|7.5g
|9.0g
|-
|[[オタネニンジン|人参]]
|4.0g
|4.0g
|4.0g
|-
|[[蒼朮]]
|4.0g
|
|-
|[[白朮]]
|4.0g
|
|4.0g
|-
|[[茯苓]]
|4.0g
|4.0g
|4.0g
|-
|[[半夏]]
|4.0g
|4.0g
|4.0g
|-
|[[陳皮]]
|2.0g
|2.0g
|2.0g
|-
|[[大棗]]
|2.0g
|2.0g
|2.0g
|-
|[[甘草]]
|1.0g
|1.0g
|1.0g
|-
|[[生姜]]
|0.5g
|0.5g
|0.5g
|-
|}


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
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{{二次利用|ja}}
{{二次利用|ja}}


{{DEFAULTSORT:りつくんしとう}}
[[Category:漢方薬]]
[[Category:漢方薬]]
[[Category:補益剤]]
[[Category:補益剤]]