View source for 小林製薬

{{Infobox company
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'''小林製薬株式会社'''（こばやしせいやく、''Kobayashi Pharmaceutical Co., Ltd.''）は、[[:ja:大阪市|大阪市]][[:ja:中央区 (大阪市)|中央区]][[:ja:道修町|道修町]]4丁目に本社を置く、[[Medication/ja|医薬品]]と衛生雑貨（[[:ja:トイレタリー|トイレタリー]]）の企画・製造・販売をおこなう[[:ja:日本|日本]]の[[:ja:企業|企業]]である。[[:ja:みどり会|みどり会]]の会員企業であり[[:ja:三和グループ|三和グループ]]に属している。

コーポレート・スローガンは「'''"あったらいいな"をカタチにする'''」。

== 概要 ==
創業者の[[:ja:小林忠兵衛|小林忠兵衛]]が[[:ja:1886年|1886年]]（[[:ja:明治|明治]]19年）に[[:ja:愛知県|愛知県]][[:ja:名古屋市|名古屋市]]で「小林盛大堂」を開き、[[:ja:雑貨|雑貨]]・[[:ja:化粧品|化粧品]]・[[:ja:洋酒|洋酒]]の販売を始める。2年後には薬品卸部門を設立し、「タムシチンキ」「大効丸」「一日丸」などの薬品の販売を開始。[[:ja:1919年|1919年]]（[[:ja:大正|大正]]8年）には、大阪に進出し、本社を設置した。

その後、[[:ja:1956年|1956年]]（[[:ja:昭和|昭和]]31年）に改組。後に「[[アンメルツ]]」「[[:ja:ブルーレット|ブルーレット]]」「サワデー」「トイレその後に」「サラサーティ」「熱さまシート」「フェミニーナ」「アイボン」「消臭元」「ケシミン」「ナイシトール」などの製品を開発し、テレビ[[:ja:コマーシャルメッセージ|CM]]の放映も相まって、ヒット商品となる。

[[Takeda Pharmaceutical Company|武田薬品工業]]・[[Shionogi|塩野義製薬]]等、医薬品製造企業の本社が集まることで有名な、大阪・[[:ja:道修町|道修町]]に本社を置いているが、在阪医薬品メーカーでは珍しく、事業としては医薬品よりも、衛生雑貨関係の印象が強い。[[:ja:株式公開|株式の上場]]は[[:ja:1999年|1999年]]（[[:ja:大阪証券取引所|大証]]2部）と比較的最近であり、現在は[[:ja:東京証券取引所|東証]]1部（現・プライム）に[[:ja:上場|上場]]している。

製品開発において、非常に小回りの利く企業の一つとしてその名を知られると共に、ユニークなネーミングが冠された商品を多数持つ。<br />2000年代に入ると他社が発売していたブランドを取得し「キムコ」「イージーファイバー」「小林製薬の[[:ja:杜仲茶|杜仲茶]]」「命の母」「間宮アロエ[[Ungüento/ja|軟膏]]a」「ビスラット」「オードムーゲ」「丸薬七ふく（がんやくひちふく）」「ヘモリンド」「Bioil（バイオイル）」「桐灰カイロ」「[[:ja:足の冷えない不思議なくつ下|足の冷えない不思議なくつ下]]」「マダムジュジュ」が順次自社製品となり、販路の拡大や知名度の向上に貢献している製品もある。

[[:ja:2001年|2001年]]（[[:ja:平成|平成]]13年）に[[:ja:使い捨てカイロ|使い捨てカイロ]]メーカーである[[:ja:桐灰化学|桐灰化学]]を子会社化したのを皮切りに、[[:ja:2006年|2006年]]（平成18年）には「間宮アロエ軟膏a」をはじめとする[[Aloe/ja|アロエ]]を使用した製品の製造を行っている[[:ja:アロエ製薬|アロエ製薬]]を子会社化。さらに、[[:ja:2013年|2013年]]（平成25年）には六陽製薬とジュジュ化粧品を傘下とし、2014年春に[[Skin care/ja|スキンケア]]事業部を新設。2016年8月には米国の外用[[Nonsteroidal anti-inflammatory drug/ja|消炎鎮痛剤]]と化粧品の製造販売会社Berlin社とその子会社Perfecta社を完全子会社化した。ほか、2019年12月期までに[[:ja:中国|中国]]などに300億円の[[:ja:M&A|M&A]]投資を行うとしている。

== 沿革 ==
* [[:ja:1886年|1886年]]（[[:ja:明治|明治]]19年） - 小林忠兵衛により[[:ja:愛知県|愛知県]][[:ja:名古屋市|名古屋市]][[:ja:中区 (名古屋市)|中区]][[:ja:門前町 (名古屋市)|門前町]]に、雑貨や化粧品の店として合名会社小林盛大堂を創業。
* [[:ja:1894年|1894年]]（明治27年）- 「タムシチンキ」「大効丸」「一日丸」など10種の自家製薬品を販売。
* [[:ja:1912年|1912年]]（明治45年）- 合名会社[[:ja:小林大薬房|小林大薬房]]を設立。
* [[:ja:1919年|1919年]]（[[:ja:大正|大正]]8年） - 合名会社小林盛大堂と合名会社小林大薬房を合併し、大阪市[[:ja:西区 (大阪市)|西区]][[:ja:京町堀|京町堀]]に株式会社小林大薬房を創立。初代社長に小林吉太郎が就任。
* [[:ja:1939年|1939年]]（[[:ja:昭和|昭和]]14年）- 頭痛薬「ハッキリ」を発売。
* [[:ja:1940年|1940年]]（[[:ja:昭和|昭和]]15年） - 株式会社小林大薬房の製剤部門を分離し、（旧）小林製薬株式会社を設立。
* [[:ja:1948年|1948年]]（昭和23年）- 小林三郎が社長に就任。
* [[:ja:1956年|1956年]]（昭和31年） - 株式会社小林大薬房が（旧）小林製薬株式会社を合併し、商号を小林製薬株式会社に変更。本社を大阪市[[:ja:東区 (大阪市)|東区]]（現在の大阪市中央区道修町4丁目3-6に移転。
* [[:ja:1958年|1958年]]（昭和33年）- 小林映子が社長に就任。
* [[:ja:1967年|1967年]]（昭和42年） - [[Neck pain/ja|肩こり]]治療薬「[[アンメルツ]]」を発売。
* [[:ja:1969年|1969年]]（昭和44年） - トイレタリー製品の第1号「[[:ja:ブルーレット|ブルーレット]]」を発売。
* [[:ja:1970年|1970年]]（昭和45年） - 「ポリデント」を製造していた米[[:en:Block_Drug|ブロックドラッグ]]社と業務提携し、日本での総発売元となった。
* [[:ja:1975年|1975年]]（昭和50年） - 芳香剤のパイオニア「サワデー」を発売。
* [[:ja:1976年|1976年]]（昭和51年）- 小林一雅が社長に就任。
* [[:ja:1985年|1985年]]（昭和60年） - 倒産した[[:ja:小林脳行|小林脳行]]の営業権を譲受（それまでは社名は類似するが関係は無かった企業である）。同社の防虫剤など（「モスノー」「モスボックス」「サニボン」「煙出しネオ片脳油」など）の販売を引き継いだ。
* [[:ja:1987年|1987年]]（昭和62年） - 現在の[[:ja:コーポレートアイデンティティ|CI]]を導入。
* [[:ja:1996年|1996年]]（[[:ja:平成|平成]]8年）
** 4月 - 「シュミテクト」「ポリデント」「ポリグリップS」「ニソーデント」「2000フラッシュ」（トイレ洗浄剤）の5ブランドを米ブロックドラッグ社との合弁会社である'''小林ブロック'''へ移管。「ポリデント」に代わり「タフデント」を発売。
** 7月 - 小林ブロックがブロックドラッグの完全子会社となり'''ブロックドラッグ・ジャパン'''に商号変更。「シュミテクト」「ポリデント」「ポリグリップS」「ニソーデント」「2000フラッシュ」の発売元が[[:ja:アース製薬|アース製薬]]に変更。
* [[:ja:1999年|1999年]]（平成11年） - [[:ja:大阪証券取引所|大阪証券取引所]]第二部上場。栄養補助食品の通信販売事業を開始
* [[:ja:2000年|2000年]]（平成12年） - [[:ja:東京証券取引所|東京証券取引所]]ならびに大阪証券取引所市場一部上場。商事部門を分社化し、「株式会社コバショウ」を設立。
* [[:ja:2001年|2001年]]（平成13年） - 
** 米国系傘下にあった[[:ja:パナマ|パナマ]]国籍の企業ホワイトホール ジャパン コーポレーション（旧・アメリカン・ドラッグ・コーポレーション）を買収、チバ コバヤシ インクに商号変更した同社の製品（「キムコ」「イージーファイバー」「プリティー」「アクアフィルター」）の販売権を承継（会社は[[:ja:2004年|2004年]]に清算）。
** 使い捨てカイロ大手の[[:ja:桐灰化学|桐灰化学]]の全株を取得し、完全子会社化。
* [[:ja:2002年|2002年]]（平成14年） - [[:ja:日立造船|日立造船]]から健康食品事業[[:ja:杜仲茶|杜仲茶]]）を譲受。翌2003年に当社の製品として発売開始。
*[[:ja:2003年|2003年]]（平成15年） - 日立造船株式会社より健康食品事業（杜仲茶）の営業権取得。株式会社エンゼルを「愛媛小林製薬株式会社」に社名変更。
* [[:ja:2004年|2004年]]（平成16年）- 小林豊が社長に就任。
* [[:ja:2005年|2005年]]（平成17年）
** 1月 - [[:ja:笹岡薬品|笹岡薬品]]が製造する「命の母」ブランドの独占[[:ja:販売権|販売権]]を取得。同年6月に「女性保健薬 命の母A」を当社から発売する。
** 3月 - アメリカ・コーム社との合弁会社であった小林コーム株式を取得して完全子会社化すると共に、コーム社から日本における「ラナケイン」「フェミニーナ」の商標権を譲り受ける。同年12月に[[:ja:簡易合併|簡易合併]]による吸収合併を行ったため、2006年から「ラナケイン」「フェミニーナ」を自社生産に切り替える。
** 7月 - [[:ja:井藤漢方製薬|井藤漢方製薬]]と資本・業務提携を結ぶ。
* [[:ja:2006年|2006年]]（平成18年）6月 - 大衆薬製造販売の[[:ja:アロエ製薬|アロエ製薬]]（[[:ja:静岡市|静岡市]]）の全株を取得し、完全子会社化。同年9月より「アロエ製薬」製品の発売開始。
* [[:ja:2007年|2007年]]（平成19年）3月 - ブランドスローガン「"あったらいいな"をカタチにする」をテレビCMに挿入開始。
* [[:ja:2008年|2008年]]（平成20年）
** 1月 - 卸売子会社の[[:ja:コバショウ|コバショウ]]が、株式交換によってメディセオ・パルタックホールディングス（現・[[:ja:メディパルホールディングス|メディパルホールディングス]]）の完全子会社となる。コバショウは同年4月にパルタックと統合し、パルタックKS（現・[[:ja:PALTAC|PALTAC]]）となる。
** 2月 [[Silverja|銀]]配合の[[Air freshener/ja|消臭剤]]や[[Sterilization (microbiology)/ja|除菌]]用品について、[[:ja:コマーシャルメッセージ|CM]]などで謳った効果が過大だったとして、販売停止することを発表。
** その後、以下の商品は順次販売を再開した。
*** 銀のブルーレットおくだけ - 2008年2月に商品名を「ブルーレットおくだけ黒ズミ対策」に変更した上で、販売再開。
*** トイレその後に - 2008年2月よりパッケージを変更し販売再開。
*** 銀の消臭元（タバコ用、ペット用、くつ・下駄箱用） - 2008年3月より商品名を「タバコ消臭元」「ペット消臭元」「くつ・下駄箱消臭元」に変更した上で販売再開。後に、「くつ・下駄箱用消臭元」は製造終了となり、「タバコ消臭元」と「ペット消臭元」は2016年1月現在も発売されている。
*** 銀の消臭元スプレー - 2008年3月より商品名を「トイレの消臭元スプレー（イオンシトラス）」に変更した上で販売再開。
*** 銀のゴミサワデー - 2008年3月より商品名を「ゴミサワデーEX」に変更した上で販売再開（なお、本製品は「ゴミサワデー」のリニューアルに伴い、2011年3月で製造終了）。
*** 銀の消臭元 トイレ用 - 2008年3月より商品名を「トイレの消臭元（イオンシトラス）」に変更した上で販売再開。
*** エアコン徹底洗浄スプレー - 2008年4月よりパッケージを変更して販売再開（本製品は2010年3月より桐灰化学へ移管後、同社での販売を終了）。
** 6月 - 「銀の消臭元 トイレ用」「銀のブルーレットおくだけ」について、優良誤認にあたるとして[[:ja:公正取引委員会|公正取引委員会]]から排除命令を受ける。
** 7月 - 洗眼薬「アイボン」が映画『[[:ja:ゲゲゲの鬼太郎 (実写映画)|ゲゲゲの鬼太郎 千年呪い歌]]』とのコラボレーションを実施。映画では[[目玉おやじ]]が「アイボン」を使用する場面が登場したり、「アイボン」「アイボンWビタミン」のCMでは2008年7月1日から公開期間中まで、冒頭の「あっ! 小林製薬」を使用しない代わりに目玉おやじを登場させたりした。
** 9月 - ロングセラーブランド「サワデー」を刷新した「香り薫るサワデー」発売。
** 12月 - 石原薬品工業並びに石原道郎より[[肥満|肥満症]]対策の医薬品「ビスラットゴールド」の[[:ja:商標権|商標権]]を取得。[[:ja:2009年|2009年]]（平成21年）[[:ja:3月|3月]]に「ビスラットゴールドa」として当社から発売。
* [[:ja:2009年|2009年]]（平成21年）
** 4月 - 井藤漢方製薬との資本業務提携を解消。
** 5月 - 運営するウェブサイトの一部が不正に改ざんされる。改ざんされたウェブサイトは一旦閉鎖。復旧作業を行い同月28日に復旧完了。
** 8月 - 本社を大阪市中央区道修町4丁目4-10のKDX小林道修町ビルに移転。
* [[:ja:2010年|2010年]]（平成22年）
** 4月 - 医療機器事業部門を分社化し、小林メディカル株式会社を設立。
** 9月 - 当社初の【第1類医薬品】となる膣カンジダの再発治療薬「フェミニーナ 膣カンジダ錠」を発売（本製品は同日に[[Mitsubishi Tanabe Pharma|田辺三菱製薬]]から発売された「オキナゾールL100」のOEM品に当たる、2023年(令和5年)9月をもって製造終了）。
* [[:ja:2012年|2012年]]（平成24年）5月 - 当社子会社の小林メディカル株式会社の株式の80%を[[Mitsubishi Corporation|三菱商事]]へ譲渡。同年6月より連結子会社（完全子会社）から[[:ja:持分法|持分法]]適用関連会社となる（同年11月に日本メディカルネクスト株式会社へ商号変更。2013年5月に残りの20%の株式も三菱商事へ譲渡し、持分法適用関連会社からも除外）。
* [[:ja:2013年|2013年]]（平成25年）
** 小林章浩が社長に就任。
** 3月 - 薬用ローション「オードムーゲ」の製造元である六陽製薬株式会社の株式93.9%を取得し、子会社化。
** 9月 - 旧法人の化粧品事業と[[:ja:商号|商号]]を引き継いだジュジュ化粧品株式会社の全株式を取得し、完全子会社化。
* [[:ja:2014年|2014年]]（平成26年）
** 2月 - 六陽製薬が製造する「オードムーゲ」「オードムーゲスキンミルク」「オードムーゲスキンクリーム」の販売を日邦薬品工業から継承し、自社製品として発売開始。
** 11月 - 「ブルーレット」の売り上げが[[:ja:ギネス世界記録|ギネス世界記録]]に認定される。
** 12月 - [[:ja:七ふく製薬|七ふく製薬]]から[[Constipation/ja|便秘]]薬「丸薬七ふく」ブランド（製造販売承認や[[:ja:商標|商標]]など）を譲り受けることを発表。2015年（平成27年）2月に譲り受けを完了し、同年3月に自社製品として発売を開始した。
* [[:ja:2015年|2015年]]（平成27年）11月 - [[:ja:持分法|持分法]]適用関連会社の株式会社メディコンについて、米国[[:en:C. R. Bard|C.R.Bard社]]との合弁契約を友好的に解消し、株式会社メディコンの当社保有分の全株式を株式会社メディコンへ株式譲渡。これにより、株式会社メディコンは当社の持分法適用関連会社から除外されるとともに、医療機器事業から事実上撤退した。
* [[:ja:2016年|2016年]]（平成28年）
** 5月 - [[:ja:グンゼ|グンゼ]]株式会社より、紅[[Jiuqu/ja|麹]]に関する研究・販売事業を譲受。
** 6月 - [[:ja:決算|決算]]期を3月31日から12月31日に変更（これに伴い、第99期の事業年度は同年4月1日から12月31日までの9ヶ月間となる）。
* [[:ja:2017年|2017年]]（平成29年）
** 6月 - [[:ja:南アフリカ共和国|南アフリカ共和国]]に本社を持つユニオンスイス社との間で美容オイル「バイオイル」の独占売買契約を4月に締結したことを発表。これにより、2006年の日本上陸時より販売を行ってきた株式会社ジャンパールから販売を引き継ぎ、同年9月より当社での販売を開始。
** 10月 - [[:ja:扶桑薬品工業|扶桑薬品工業]]が1963年（昭和38年）より販売されてきた内服[[Hemorrhoid/ja|痔疾]]用薬「ヘモリンド舌下錠」の販売権を同社から取得し、当社製品として発売。
** 11月 - 「消臭元」が当社製品では2例目となるギネス世界記録に認定される。
** 12月 - 株式会社[[:ja:Mapion|マピオン]]との共同で、小売店舗を持たないトイレタリーメーカーでは初となる「販売店検索システム」を開発し、運用を開始。
* [[:ja:2018年|2018年]]（平成30年）
** 2月 - 株式会社[[:ja:しまむら|しまむら]]との共同で、当社の抗菌剤「KOBA-GUARD（コバガード）」を活用した[[肌着]]「CLOSSHI（クロッシー） ニオわなインナー」を開発し、「しまむら」での販売を開始したことを発表。
** 7月 - 「シンデレラタイム」の発売元である化粧品メーカーの株式会社True Natureの全株式を取得し、完全子会社化。
** 11月 - 子供の[[Mouth/ja|口腔]]ケアなどで大阪府と包括連携協定を締結。
* [[:ja:2019年|2019年]]（令和元年）5月 - 「梅丹（めいたん）」や「古式梅肉エキス」等、[[:ja:梅肉|梅肉]]を使用した健康食品の製造販売を行っている株式会社[[:ja:梅丹本舗|梅丹本舗]]の全株式を譲受、子会社化したことを発表。
* [[:ja:2020年|2020年]] (令和2年)
** 6月 - 令和2年度 知財功労賞において、[[:ja:知的財産権|知的財産権]]制度活用優良企業として、「[[:ja:特許庁|特許庁]]長官表彰（[[:ja:商標|商標]]）」を初受賞したことが発表された。
** 7月 - 完全子会社の桐灰化学株式会社を吸収合併。「桐灰」ブランド製品の販売並びにサポート（問い合わせ等）を引き継ぐ。
** 9月 - 完全子会社のジュジュ化粧品株式会社を吸収合併。「マダムジュジュ」「アクアモイスト」「ファンデュープラス」の販売並びにサポート（問い合わせ等）を引き継ぐ（なお、「アクアモイスト」は2023年(令和5年)9月をもって製造を終了）。
* [[:ja:2021年|2021年]]（令和3年）3月 - 桐灰化学を吸収合併した際に引き継いだ「熱中対策」のうち、「シャツクール」と「服の上から極寒スプレー」をリニューアルと新製品の発売に伴い、「桐灰」ブランドから自社製品へ切替。「シャツクール」は桐灰化学への販売移管以来4年ぶりに「熱中対策 シャツクール」として自社製品に戻ることとなった。
* [[:ja:2022年|2022年]]（令和4年）
** 4月 - 2019年に子会社化した梅丹本舗の「古式梅肉エキス」と「梅丹UG」を「梅丹 梅肉エキス」と「梅丹 梅肉エキス粒」として[[:ja:北海道|北海道]]限定で発売（「梅丹 梅肉エキス」は[[Citric acid/ja|クエン酸]]を機能性関与成分とする機能性表示食品となる）。
** 9月 - 日本初となるイトプリド塩酸塩をスイッチOTC化した胃腸薬「イラクナ」を発売。当社初の要指導医薬品となる。
* [[:ja:2023年|2023年]]（令和5年）
** 2月 - コロナウイルスと[[Influenza/ja|インフルエンザウイルス]]を同時に検出可能な'''第一類医薬品'''に区分される一般用検査薬「エスプライン SARS-CoV-2&Flu A+B（一般用）」を発売（本品は製造販売承認を取得した[[:ja:富士レビオ|富士レビオ]]から供給を受けて発売されるもので、「エスプライン」は同社の[[:ja:登録商標|登録商標]]である）。
** 5月 - 日本初となる[[:ja:結婚式|結婚式]]演出サービス「Sawaday Tumuka（サワデー ツムカ）」の提供を開始。

== 広報活動 ==
[[:ja:2011年|2011年]]（平成23年）8月から放映されている「女性保健薬 命の母A」「アイボンWビタミン」の最新版CMからHD制作に切替、以降、新規或いは最新版として放映されているCMもHD制作となる。

また、[[:ja:2014年|2014年]]（平成26年）からは当社のスポンサー枠で関連企業（グループ会社）のTVCM（当初はジュジュ化粧品のみだったが、2018年（平成30年）からは桐灰化学にも拡大）のTVCMの放映も行われており、スポンサー枠全てがグループ会社分のみで割り当てられる場合もある。

== 関連企業 ==
※全て[[:ja:株式会社|株式会社]]である。
* [[:ja:富山小林製薬|富山小林製薬]]
* 仙台小林製薬
* [[:ja:愛媛小林製薬|愛媛小林製薬]]
* 桐灰小林製薬
* [[:ja:アロエ製薬|アロエ製薬]]
* [[:ja:梅丹本舗|梅丹本舗]]
* 小林製薬プラックス
* 小林製薬物流
* エスピー・プランニング
* アーチャー新社
* すえひろ産業
* 小林製薬ライフサービス
* 小林製薬バリューサポート
* 小林製薬グローバルイーコマース
* 小林製薬チャレンジド（[[:ja:特例子会社|特例子会社]]）

== 歴代社長 ==
[[:ja:小林忠兵衛#系譜図|小林忠兵衛#系譜図]]も参照
* 小林忠兵衛　創業者
* 小林吉太郎：1919年～1948年　会社経営の初代社長。
* 小林三郎：1948年～1958年　二代社長。
* 小林映子：1958年～1976年　三代社長。三郎の妻。
* [[:ja:小林一雅|小林一雅]]：1976年～2004年　四代社長。
* [[:ja:小林豊 (小林製薬)|小林豊]]：2004年～2013年　五代社長。一雅の弟。
* 小林章浩：2013年～　六代社長。一雅の長男。


* 会長の小林一雅から見て、曽祖父は忠兵衛で、祖父は吉太郎、父親は三郎であり、吉太郎の婿養子にあたるという。そして、一雅と豊副会長が兄弟で、一雅の息子が現社長の章浩である。
* 2018年1月号（冬号）の『[[:ja:プレジデントファミリー|プレジデントファミリー]]』の中で、[[:ja:龍角散|龍角散]]社長の[[:ja:藤井隆太|藤井隆太]]のインタビュー記事によると、「うちや小林製薬さん、[[:ja:久光製薬|久光製薬]]さんといった[[:ja:同族経営|同族経営]]の製薬メーカーは、一緒にビジネスをしたり、系図をたどると遠縁にあったりと関係が深いです。」と発言している。

== その他 ==
同名または近似の会社名を持つ企業がいくつか存在する。バスタニックやモスノーで知られた[[:ja:小林脳行|小林脳行]]は元々無関係な会社だったが、倒産後に同社が引き継いだ。ただし、医療用医薬品会社で[[:ja:日清オイリオグループ|日清オイリオグループ]]傘下の「'''小林製薬工業'''」（小林薬工、現・[[:ja:共和クリティケア|共和クリティケア]]）とは無関係で、人的な資本は一切無い。また、風邪薬「ヒストミン」で知られる「[[:ja:小林薬品工業|小林薬品工業]]」とも無関係である。

同社が[[:ja:1993年|1993年]]（平成5年）に発売した「キズドライ」は当初、傷口を洗浄した後に使用する旨の周知が不十分であったために、傷口を洗わずに使用して[[:ja:化膿|化膿]]などの[[Side effect/ja|副作用]]を生じたとの苦情が[[:ja:国民生活センター|国民生活センター]]に複数寄せられた。さらに[[:ja:1997年|1997年]]（平成9年）夏には[[:ja:神奈川県|神奈川県]][[:ja:横浜市|横浜市]]の開業医グループから学校医へ、「キズドライ」の使用を止めるよう要請が行われている。これらの状況から、1997年冬に当時の[[:ja:厚生省|厚生省]]医薬安全局は同社から事情説明を受けた後に、使用者が傷口を十分に洗浄してから利用するよう表記を改善することを指導した。これを受けて同社は水洗いを促すパッケージへの変更と、CMでの周知を行った。その後、処方変更により「新キズドライ」へ改名され、現在も発売されているが、使用前に水洗いを行うことを促すパッケージデザインは踏襲されている。

[[Lion Corporation|ライオン]]、[[Kao Corporation|花王]]と同様、外国人への配慮として、パッケージには商品カテゴリーの英語表記がなされている（例えば、「のどぬ～る ぬれマスク」の場合は、Mask with wet filter（ウエットフィルター付マスク）と表記される）。

同社が大阪市内の複数の病院に依頼し実施した[[Obesity/ja|肥満]]薬の[[Clinical trial/ja|臨床試験]]について、実施した病院が被験者の身長を偽り肥満度を上げるなどの改竄工作を行っていたことが発覚。治療の条件を満たすために行われた可能性があり、同社ではこれらの病院に対し、法的手段を含めた対応を取りたいとしている。[[Clinical trial/ja|治験]]の業務を委託した[[:ja:サイトサポート・インスティテュート|サイトサポート・インスティテュート]]はデータ改竄を認めた。


== 関連項目 ==
* [[:ja:小林脳行|小林脳行]]
* [[:ja:笹岡薬品|笹岡薬品]]
* [[:ja:七ふく製薬|七ふく製薬]]
* [[Medication/ja|医薬品]]
* [[Drug/ja|薬品]]
* [[:ja:日本の企業一覧 (医薬品)|日本の企業一覧 (医薬品)]]
* [[Nissin Foods|日清食品]] - 異業種ではあるが2021年にキャンプ用のカップヌードルの残った汁の凝固剤を共同開発し、一般販売はされなかったが日清食品のオンラインストアで対象の商品を購入した人限定で配布されていた。またYouTube限定で日清食品制作の小林製薬のパロディCMも公開されていた（現在は非公開）。
ちなみに動画の冒頭は同じSEを使っていたが本家本元の「あったらいいなをカタチにする小林製薬」ではなく「なくてもええけどをカタチにする日清食品」だった。

== 外部リンク ==
{{Commonscat|Kobayashi Pharmaceutical}}
* [https://www.kobayashi.co.jp/ 小林製薬株式会社]

{{二次利用|ja|WD=no}}
{{DEFAULTSORT:こはやしせいやく}}
[[Category:小林製薬|*]]
[[Category:イージーファイバー]]