Translations:Vitamin B12/54/ja
薬物相互作用
H2受容体拮抗薬とプロトンポンプ阻害薬
吸収のためにタンパク質からビタミンB12を放出するには胃酸が必要である。H2遮断薬やプロトンポンプ阻害薬(PPI)薬物の使用による胃酸とペプシンの分泌の減少は、サプリメントのビタミンB12ではないが、タンパク質と結合した(食事性)ビタミンB12の吸収を低下させる可能性がある。H2受容体拮抗薬の例としては、シメチジン、ファモチジン、ニザチジン、ラニチジンなどがある。PPIの例としては、オメプラゾール、ランソプラゾール、ラベプラゾール、パントプラゾール、エソメプラゾールが挙げられる。臨床的に重大なビタミンB12欠乏症や巨赤芽球性貧血が起こる可能性は、これらの薬物療法が2年以上長期にわたる場合や、食事からの摂取量が推奨値を下回る場合を除き、ほとんどない。症候性ビタミン欠乏症は、無胃酸症(胃酸分泌が完全にない状態)になった場合に起こりやすく、これはH2遮断薬よりもプロトンポンプ阻害薬でより頻繁に起こる。