擬似ビタミンB12とは、ヒトでは生物学的に不活性なB12様類似物質を指す。スピルリナを含むほとんどの藍藻類や、ポルフィラテネラ(日本では海苔と呼ばれる海藻食品に使用される)などの一部の藻類には、生物学的に活性なB12の代わりに擬似ビタミンB12が多く含まれていることが分かっている。これらの擬似ビタミン化合物は、ある種の貝類や食用昆虫に含まれ、時には栄養補助食品や強化食品に添加されるシアノコバラミンの代謝分解産物として発見されることもある。