Translations:Naan/9/ja
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インド亜大陸
ナンはイスラム教のデリー・スルターン朝時代にインド亜大陸へ広まった。この地域におけるナーンの最古の言及は、1300年代にインドに住んでいたインド=ペルシア系スーフィー詩人アーミル・フスローの回想録に見られる。フスローはムスリム貴族が食べていた2種類のナンについて言及しており、それはナーン・エ・トゥヌクとナーン・エ・タヌーリである。ナーン・エ・トゥヌクは軽いまたは薄いパンであり、ナーン・エ・タヌーリは重いパンでタンドールで焼かれていた。1520年代のムガル帝国時代において、ナンは発酵パンを作る工程が長く、またナン作りの技術は限られた者しか持たなかったため、貴族や王族のみが楽しむ珍味であった。第3代ムガル皇帝の治世を記録した『アーイニー・アクバリー』には、ナンがケバブやキーマと共に食べられていたことが記されている。1700年代までには、ナーンは南アジアのムガル文化の中心地で大衆にまで広がった。