歴史
1898年、生理学者である ロバート・タイガーシュテットとその弟子のペール・バーグマン(Per Bergman)は、ウサギに腎臓のエキスを注射する実験を行った。その結果、腎臓がレニンと名付けられたタンパク質を生成し、血圧上昇を引き起こすことが示唆された。1930年代、ゴールドブラットはイヌの腎血流を収縮させる実験を行い、虚血腎臓が実際に血管収縮を引き起こす化学物質を分泌していることを発見した。1939年、レニンは血圧上昇の原因ではなく、原因物質であるアンジオテンシンI(Ang I)とAng IIの生成を触媒する酵素であることが判明した。