Translations:Citric acid cycle/9/ja

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この反応の産物であるアセチル-CoAはクエン酸サイクルの出発点である。アセチル-CoA脂肪酸の酸化からも得られる。以下にサイクルの概略を示す:

  • クエン酸サイクルは、アセチル-CoAから炭素数4のアクセプター化合物(オキサロ酢酸)に炭素数2のアセチル基が移動し、炭素数6の化合物(クエン酸)が形成されることから始まる。
  • クエン酸塩はその後一連の化学変化を経て、2つのカルボキシル基をCO2として失う。CO2として失われた炭素は、アセチル-CoAから直接ではなく、オキサロ酢酸に由来する。アセチル-CoAから供与された炭素は、クエン酸サイクルの最初のターンの後、オキサロ酢酸炭素骨格の一部となる。CO2としてアセチル-CoAから供与された炭素が失われるには、クエン酸サイクルを何回か回す必要がある。しかし、クエン酸サイクルは同化の役割を担っているため、多くのクエン酸サイクル中間体は他の分子の生合成の前駆体としても使われるため、失われることはないかもしれない。
  • サイクルの酸化的ステップによって利用可能になった電子のほとんどはNAD+に移動し、NADHを形成する。クエン酸サイクルに入るアセチル基1つにつき、3分子のNADHが生成される。クエン酸サイクルには、ミトコンドリアにおける一連の酸化還元反応が含まれる。
  • さらに、コハク酸酸化ステップからの電子は、まずコハク酸デヒドロゲナーゼのFAD補因子に移動し、FADH2に還元される、 そして最終的にはミトコンドリア膜中のユビキノン(Q)に移動し、複合体IIIのレベルで電子伝達鎖の基質であるユビキノール(QH2)に還元される。
  • クエン酸サイクルでNADHとFADH2が生成されるごとに、酸化的リン酸化でそれぞれ2.5と1.5個のATP分子が生成される。
  • 各サイクルの終わりには、炭素数4のオキサロ酢酸が再生され、サイクルが継続される。