アルファカルシドールはカルシトリオールよりもカルシウム代謝への影響は弱いが、制御性T細胞を含む免疫系への影響は大きい。カルシトリオールは、半減期が長く腎臓への負担が少ないことから、より有用なビタミンD補給薬と考えられている。腎機能の低下により、生理的に活性なビタミンDである1,25-ジヒドロキシビタミンD3の生成に必要な2段階目の水酸化の能力が変化することから、末期腎疾患の患者に最もよく処方されるビタミンD代謝物である。アルファカルシドールは活性型ビタミンD3の代謝物であるため、腎臓での2番目の水酸化段階を必要としない。