/etc/locale.conf
Configuration file for locale settings
SYNOPSIS
/etc/locale.conf
DESCRIPTION
/etc/locale.conf ファイルは、システム全体のロケール設定を行う。このファイルは systemd によって初期起動時に読み込まれる。
locale.confの基本的なファイル形式は、シェル互換の環境変数の割り当てを改行で区切ったリストである。シェルスクリプトから設定を取得することも可能であるが、単なる変数の割り当て以上のシェル機能はサポートされていないため、シェル互換の実行エンジンを実装せずにアプリケーションでファイルを読み込むことができる。
カーネルコマンドラインオプションlocale.LANG=, locale.LANGUAGE=, locale.LC_CTYPE=, locale.LC_NUMERIC=, locale.LC_TIME=, locale.LC_COLLATE=, locale.LC_MONETARY=, locale.LC_MESSAGES= は、カーネルが使用できないことに注意する必要がある。 locale.LC_MESSAGES=, locale.LC_PAPER=, locale.LC_NAME=, locale.LC_ADDRESS=, locale.LC_TELEPHONE=, locale.LC_MEASUREMENT=, locale.LC_IDENTIFICATION= で起動時にロケール設定をオーバーライドすることが可能である。
/etc/locale.confで設定されたロケール設定は、個々のプログラムまたは個々のユーザーによって上書きまたは設定解除されない限り、システム全体で、すべてのサービスまたはユーザーに継承される。
オペレーティングシステムによっては、他の設定ファイルでもロケール設定が確認されるかもしないが、それはあくまで予備的なものである。
/etc/locale.conf は通常 systemd-localed.service(8) を使って作成・更新される。ランタイム中にコマンドラインからこのファイルの設定を変更するには localectl を使用する。マウントされた (ブートされていない) システムイメージでこれらを初期化するには systemd-firstboot を使うこと。
OPTIONS
/etc/locale.confを使用して、以下のロケール設定を行うことができる。 LANG=, LANGUAGE=, LC_CTYPE=, LC_NUMERIC=, LC_TIME=, LC_COLLATE=, LC_MONETARY=, LC_MESSAGES=, LC_PAPER=, LC_NAME=, LC_ADDRESS=, LC_TELEPHONE=, LC_MEASUREMENT=, LC_IDENTIFICATION= このファイルでは LC_ALL は構成できないことに注意。
つまり、LC_ALL が設定されていると、常にその値が優先される。
- LANGUAGE
- gettextを用いた翻訳時に使用される言語の優先順位を示す。LC_ALLより優先される
- LANG
- LC_* で言語が指定されていない場合に使用される言語を設定する
EXAMPLE
- Example 1. German locale with English messages
- /etc/locale.conf:
- LANG=de_DE.UTF-8
- LC_MESSAGES=en_US.UTF-8
SEE ALSO
systemd, locale(7), localectl(1), systemd-localed.service(8), systemd-firstboot(1)
External link
この記事は、Debianのmanpageの項目を翻訳一部改変しております。 |