Translations:Kashmiri cuisine/54/ja

季節ごとの名物

 
春の果樹。

春は、長く厳しい冬の後の再生の季節と見なされることが多い。カシミール人が非常に好むピクニックは、食べ物をテーマに計画される。田園地帯は、アーモンド(badaam)、モモ(tsunun)、サクランボ(gilaas)の白い花やピンクの花で一面を覆われる。カラシナ畑は、明るい黄色の花でその光景に加わる。ナシ(tang)の花は、厚い花の clusters で識別できる。アンズ(Tser)の花は白色で、しばしばピンクや赤みを帯びた色合いをしている。それらは晩春から初夏にかけて咲く。豆類は春野菜である。サクランボは晩春から夏の果物である。コリアンダー(danival)は、涼しい地域では春から夏にかけて多くなる涼しいハーブである。ニンニク(rohan)は主に春から秋にかけて見られる。メロン(kharbooz)は春と夏に栽培される果物である。春のやわらかいhaakh(コラードグリーン)はkaanulと呼ばれる。

 
カシミールのタオバット川などでのマス釣りは、夏季に解禁される。

レンコン(nadur)の収穫期は9月に始まる。サモワールが片隅で沸騰し、サフランとカルダモンの甘い香りが空気中に広がる。小麦粉、バター、砂糖で作られ、ケシの実がまぶされたクッキー状のkandi kulchasは、お茶に浸して楽しまれる。ダルゲート地区では、プラタナスの木陰で男たちが釣りをする。タンポポの葉は、カシミールではhaandとしても知られ、徒歩で採取される。田舎に行くと、イネが鎌で刈られ、その後乾燥させるために巨大な山に積まれているのが見られる。クリは消えかけの炭火で焼かれる。球根ニンニクと赤ジャガイモが場所を取り合っている。プルワマ地区の一部であるパンポールでは、満開のサフラン畑が出迎えてくれる。丘陵地帯に向かうと、トウモロコシとクルミの木が実を結び、収穫の準備をしているのが見られる。北カシミールのソポレや南カシミールのショピアンといったリンゴの生産地に向かうと、リンゴのカートンが国内の様々な地域に輸送されているのが見られる。