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アスピリン

糖尿病における心血管疾患予防のためのアスピリンの使用については議論がある。アスピリンは心血管疾患のリスクが高い人に推奨されることもあるが、アスピリンの日常的な使用は合併症のない糖尿病の転帰を改善することは認められていない。2015年米国糖尿病学会によるアスピリン使用に関する推奨(専門家のコンセンサスまたは臨床経験に基づく)は、心血管疾患リスクが中等度(10年心血管疾患リスク5〜10%)の成人糖尿病患者においては低用量アスピリン使用が妥当であるとしている。国立医療技術評価機構(NICE)によるイングランドとウェールズの全国ガイドラインでは、心血管疾患が確認されていない1型または2型糖尿病患者にはアスピリンを使用しないよう推奨している。