Translations:Atherosclerosis/78/ja

微生物

体内にある全ての微生物からなる細菌叢は、様々な方法で動脈硬化に寄与する可能性がある: 免疫系の調節、代謝の変化、栄養素の処理、そして血液循環に入る特定の代謝産物の生成など。そうした代謝産物の一つに、腸内細菌が生成するトリメチルアミンN-オキシド(TMAO)がある。 TMOAの濃度レベルは、ヒトの研究において動脈硬化と関連があることが示されており、動物実験では因果関係がある可能性が示唆されている。 TMAOの生成に関与する酵素であるトリメチルアミンリアーゼをコードする細菌遺伝子とアテローム性動脈硬化症との関連も指摘されている。